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[IBM API Connect の導入] (1) IBM DataPower Gatewayの導入編

Last updated at Posted at 2016-07-22

はじめに

ローカルPC上にハンズオン環境やデモ環境をセットアップするためのIBM API Connectのセットアップ手順です。設定パラメーターや手順については、本番環境を想定したガイドではありませんので、ご利用の際にはご注意ください。本番環境でのご利用や実環境での導入の際には、構成やパラメーターについて適切に設計を行い、構築ください。

この手順では、まずAPI GatewayとなるDataPower Gateway Virtual Editionの導入を行います。なお、DataPower Gatewayは、無償版のAPI Connect Essentialsでは利用できませんので、ご注意ください。
API Connectのエディションごとの違いについては、マニュアル : API Connect オファリング をご覧ください。

免責

本内容は公開情報をベースに記載しておりますが、誤解・誤植を含んでいる可能性があります。ご利用の際は自己責任で、必ず最新の情報を自ら確認されますようお願いします。特に予期せぬ課金請求などが発生しても著者は一切責任を持ちません。
また誤りを見つけられた方は是非ご一報ください。

0. 前提条件

システム前提

この手順の前提としているシステム環境は以下の通りです。API Connectのシステム前提条件ではありませんのでご注意ください。
API Connect V5のシステム前提条件については、IBM API Connect Version 5.0 requirementsより確認できます。

ハードウェア環境

  • Microsoft Windows 7 Professional(64bit)
  • 物理メモリ 16GB以上
  • プロセッサー 1.6GHz以上
  • ハードディスク容量 30GB

ソフトウェア環境

  • VMware Workstation Pro 12 以上
  • Mozilla Firefox(ブラウザ)

各VMへ割り当てるリソース

  • DataPower(API Gateway) : 4GBメモリー、2コアCPU
  • Management Server : 4GBメモリー、2コアCPU
  • Developer Portal : 2GBメモリー、2コアCPU

ネットワーク環境

  • VMware環境のネットワークはNAT接続とし、サブネットは192.168.102.0とする
    ※セットアップする環境のサブネットが上記と異なっていても問題ありません。手順のアドレスをローカルの環境のアドレスと読み替えてください。
  • 各VM間の名前解決は、ローカルのhostsにて行うものとする
  VM   IPアドレス   ホスト名 
DataPower(API Gateway) 192.168.102.10 api.example.com
Management 192.168.102.20 mgt.example.com
Developer Portal 192.168.102.30 dev.example.com

利用する導入イメージ

  • IBM API Connect Management v5.0.2.0
  • IBM API Connect Developer Portal v5.0.2.0
  • IBM DataPower Gateway Virtual Edition v7.5.1.0

1. DataPower Gateway のインストール

DataPower Gatewayの導入と設定を行います。

1.1 - VMwareのNATサブネットの設定

必要に応じて、VMware Workstationでのネットワークの設定を行ってください。
※この手順は必ずしも実施する必要はありません。

  1. VMware workstationを起動し、編集メニューから仮想ネットワークエディタを開きます。

  2. VMNet8を選択し、VMnet8のサブネットを必要に応じて編集してOKをクリックして画面を閉じます。

1.2 - ovaのインポートと起動

  1. VMware workstationの画面から、仮想マシンを開くをクリックします。

  2. DataPowerのovaファイルを選択して開くをクリックし、新規仮想マシンの名前新しい仮想マシンのストレージパスに入力をして、インポートをクリックしてインポートを開始します。

  3. 使用許諾契約に関する画面で同意するをクリックします。

  4. インポートには数分かかります。インポートが完了したら、仮想マシン設定の編集をクリックして、メモリプロセッサネットワークアダプタを以下のように修正してOKをクリックして画面を閉じます。

  5. 仮想マシンの再生をクリックして、VMを起動します。

1.3 - DataPowerの初期設定

  1. DataPowerが起動するとコンソール上にログイン・プロンプトが表示されるので、login : admin、Password : adminでログインします。

  2. Attentionが表示されるので、Enterを入力します。

  3. Enable Secure Backup Mode?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  4. 確認のプロンプト表示でy + Enterを入力します。

  5. Enable Common Criteria Compatibility Mode?プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  6. 新しいパスワードを入力してEnterを入力します。

  7. もう一度新しいパスワードを入力してEnterを入力します。

  8. Do you want to run the Install Wizard?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  9. Do you want to configure network interfaces?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  10. Do you have this information?プロンプト表示でy + Enterを入力します。。

  11. Do you want to configure the eth0 interface?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  12. Do you want to enable DHCP?プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  13. Enter the IPv4 address for the interface in CIDR notationプロンプト表示で192.168.102.10/24 + Enterを入力します。ここで設定するIPアドレスについては、セットアップする環境に合わせて入力してください。

  14. Enter the IPv4 address for the default gatewayプロンプト表示で192.168.102.2 + Enterを入力します。ここで設定するIPアドレスについては、セットアップする環境に合わせて入力してください。

  15. Do you want to configure the eth1 interface?プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  16. Do you want to configure the eth2 interface?プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  17. Do you want to configure the eth3 interface?プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  18. Do you want to configure network services?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  19. Do you want to configure DNS?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  20. Do you have this information?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  21. Enter the IP address of the DNS server:プロンプト表示で‘192.168.102.2 + Enterを入力します。ここで設定するIPアドレスについては、セットアップする環境に合わせて入力してください。

  22. Do you want to define a unique system identifier for the appliance? プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  23. Do you want to configure remote management access?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  24. Do you have this information?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  25. Do you want to enable SSH?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  26. Enter the local IP addressプロンプト表示で0 + Enterを入力します。

  27. Enter the port numberプロンプト表示でそのままEnterを入力します。

  28. Do you want to enable WebGUI accessプロンプト表示でy + Enterを入力します。

  29. Enter the local IP addressプロンプト表示で0 + Enterを入力します。

  30. Enter the port numberプロンプト表示でそのままEnterを入力します。

  31. Do you want to configure a user account that can reset passwords?プロンプト表示でそのままn + Enterを入力します。

  32. Do you want to configure the RAID array?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  33. Do you want to continue?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  34. Enter name for the file systemプロンプト表示でそのままEnterを入力します。

  35. Do you want to enable B2B storage?プロンプト表示でn + Enterを入力します。

  36. Do you want to review the current configuration?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  37. Do you want to save the current configuration?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  38. Overwrite previously saved configuration?プロンプト表示でy + Enterを入力します。

  39. Configuration saved successfully.と表示され、DataPower Gatewayの初期設定が完了します。

1.4 - Web UIからのDataPowerの追加設定

  1. ブラウザ(Firefox)を起動して、https://192.168.102.10:9090にアクセスして、DataPowerのWeb UIを起動します。

  2. 以下のセキュリティ警告が表示されるので、エラー内容をクリックし、例外を追加クリックします。


      

  3. セキュリティ例外を承認をクリックします。


      

  4. ログイン画面が表示されるので、adminユーザーでログインします。パスワードはセットアップ時に指定したパスワードを入力します。


      

  5. 「Software License Agreement」が表示されるので、「I agree」をクリックします。


      

  6. 以下の画面のように表示され、しばらく待つと自動的にログアウトされるため、再度ログインします。


      

  7. タイムゾーンを設定します。検索ボックスよりtimeと入力してTime Settingsをクリックします。


      

  8. Local time zoneJST (Japan Time)を選択して、Applyをクリックします。


      

  9. XML管理インターフェースを設定します。検索ボックスよりXMLと入力して、XML Management Interfaceをクリックします。


      

  10. enabledにチェックを入れてApplyをクリックします。


      

  11. Web UIのタイムアウトを設定します。検索ボックスよりWeb Maと入力してWeb Management Serviceをクリックします。


      

  12. Idle timeout6000に変更してApplyをクリックします。


      

  13. Statistic Settingの設定をします。検索ボックスよりStatisと入力してStatistic Settingsをクリックします。


      

  14. enabledにチェックを入れてApplyをクリックします。


      

  15. 名前解決の設定をします。検索ボックスよりdnsと入力して、DNS Settingsをクリックします。


      

  16. Static hostsaddボタンをクリックします。


      

  17. 以下のように入力して、Applyをクリックします。


      

  18. 同様にして、以下のように追加で登録し、画面上部のApplyをクリックします。


      

  19. 画面右上のSave Configurationをクリックして、設定を保存します。


      

  20. 構成が保存され、以下のように表示されます。

  
以上でDataPowerの設定は終了です。

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