##はじめに
自身の思い出を振り返って。
個人的な思想と経験により、記述内容は偏っています。
組織風土によっては、真逆の行動の方が最適解にもなりえるかと思います。
やはり百者百様であるため、参考になる点だけを拾い工夫していただけると幸いです。
※筆者の4年振り返りの3部作
未経験から4年働きながら、読んでよかった読み物
未経験者が認識してなさそうなTIPS
新卒後輩の扱いについてのTIPS(当記事)
##労働者として
###自分が新人だった頃を思い出すこと
自分も誰かから教育されて今の立場があるはず。
良かったことは使い回し、そうでない部分は自分で試行錯誤してみる。
ただし、あなたにとって良かったとしても、他の人もそうだとは限らない。
###法律や会社規則を守ること
暴行、暴言、パワハラ、セクハラなどはしないこと。友達が欲しけりゃ犬でも飼ってろ。
しかし合法でも地雷はどこにあるかわからない。もし踏んでしまったら、謝罪して今後一切触れないこと。
地雷内容が業務に差し支えがある場合は、上司にエスカレーションすること。
###後輩も愉快に働けるように気を配ること
怒鳴らないこと。または怒鳴っていると見なされないように気をつけること。
故意の重過失でもない限り、裁いたり責めたりはしないこと。
無知でも恥をかかせたりしないこと。
当たり障りのない質問から始めて、コミュニケーションを試行すること。
相手にわからない小言はいってはならない。自分の鬱散をぶつけてはならない。
###成長していくように誘導すること
新人は成長がお仕事。
彼らの成長が早ければ、自分も楽できる。
彼らの成長が遅ければ、自分の作業が増える一方だ。
究極的には、「成長させるor追い出す」の2択だと思います。成長させる、であって欲しいですが。
###質問しやすいようにしておくこと
わからなければ質問するように、口を酸っぱくして言っておくこと。
萎縮されると情報フィードバックが滞ってしまう。
なるべくゆっくり話すこと。即答を求めないこと。
同じこと聞かれても、責めないこと。3回以上になると指摘はしたほうがいいかも。
###質問の答え方のこと
わからないことはわからないと答えて、必要に応じて上にエスカレーションすること。
無知を認めることは軽蔑されにくいが、知ったかぶりは軽蔑される。
細かい技術については、ビジネス書やWebページを探して読んでみると良いかと思います。
紙やボードに図解する、検索ワード・参考書・仕様書などを教える、前後周辺レイヤーの話もしておく、 フィードバックを意識する、自分の経験談や失敗談も話す、、、
###質問に答える余裕がない場合の対応のこと
フロー状態(ノッてる状態)や緊急作業時に、質問される場合について。
まずは急ぎであるかを聞くこと。そちらのほうが優先順位が高いこともありえます。
こちらの優先順位が高いと判断したならば、いくらでも待たせておく。
その間は、他のタスクや自習(休憩)をさせておくこと。
ただし、待たせていることを忘れずに、当日のうちに一度は自分から質問のことを尋ねること。
もし一切割り込まれたくないのであれば、何らかのルールを決めて共有しておくこと。
質問可能時間をあらかじめ決める。 何らかのサインを決める。(xxが机においてあるときは話しかけるな、yyをしてるときは話しかけていいよ、、、)など
『業務は遂行する』『後輩も育てる』
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「先輩」のつらいところだな
覚悟はいいか? オレはできてる
###業務時間中は労働装置とみなして有効活用すること
教育指導や業務命令は遠慮せずにしていくこと。
自分や業務内容の権限にもよるが、単純作業からどんどん委譲して教えていく。
しかし逆に、業務時間外は人間扱いを心がけること。
残業させるにしても、申し訳ないという態度はみせておく。
###能力を観察し測定すること
自分には簡単なことでも、できて当然と思い込まない。
挨拶、基本計算、読み書き、掃除、PC操作、キーボード入力、ブラインドタッチ、 電話、メール、Office操作、、、
観察できたら、基礎練習や学習をするように伝える。
どんなスマホやPCや趣味を持っているのか聞き出して、興味を誘導できればベスト。
定期的に確認して、能力の測定値は更新していくこと。三日会わざれば刮目して見よ。
特定の能力が足りないように見えても、
実はフォーカスがずれていたり、数個前のレイヤーが問題かもしれない。
###期待しないこと
最低でも数ヶ月は使えないものと想定する。
###自分の成長に利用すること
教えれば自分も上手くなる。
復習になるし、知らなかったことに気づく。
###自分を追い越させるつもりで教えること
そのつもりで教えても、追い越されることなどそうそうない。
教えて簡単に成長するなら、世の中には超人が溢れてるはず。
万一追い越されたなら、上手く指導してやったという恩が売れる。
先に出世して、いつか報いてくれるかも?
###教育指導も技術であると認識すること
教育指導も技術としての1大分野である。
あなたも0から学び、失敗を経て成長すれば良い。
###簡単な作業でも説明をしっかりしておくこと
数分~数時間の説明時間をとる。
あなたにとっては当然だと思うことでも、新人にはよくわからないことも多い。
1.前準備として、特定ワードやURLリンクや書籍を指定し、ざっと読ませて勉強させておく。
(もちろん業務時間中にさせる。)
2.説明する。会議室などが使えるなら使う。
質疑応答の時間も数分はとる、質疑ないなら雑談に使う。
あとでわからなかったり、再確認したかったら聞いてくれと口を酸っぱくしていっておく。
3.作業開始後数分は付き合い、離れた後の30~60分後に進捗を一度確認する。
###過剰な責任は負わないこと
本人の意欲や適性もあるため、
あなたがベストを尽くしたとしても、彼らがどうなるかはわからない。
###未経験者が認識してなさそうなTIPSを読ませること
手前味噌ですが。
##IT技術者として
IT固有ではあまり思いつきませんが、少し書いてみます。
Qiitaの記事っぽくするためだけに。
###ソフトのインストール作業などを一緒にやって見せること
短期的には自分ひとりでやったほうが早いでしょうが、
長期的にはプロセスを見せたほうが成長すると思います。
###PC作業を観察して助言すること
ペアプログラミングは有名ですね。
筆者はペアプロの経験は少ないですが、作業の観察をしてボトルネックを探すのは好きです。
職種にもよるのでしょうが、一人でモニターを見ることが多いため、
作業プロセスを見て技術を盗む機会はあまりないように思います。
成果物はたくさん見れますが、成果物から作業プロセスを推測するのは難しい。
「PC」を消せば「労働者として」に当てはまってしまう。