📝 はじめに
目標設定や評価について考える中で、
こんな違和感を持ったことはないでしょうか?
- 「改善提案を3件出す」
- 「PRを月10本出す」
一見すると分かりやすい目標ですが、
本当にこれで良いのでしょうか?
本記事では、目標設計を
🔹 Why → What → How → Feedback
で分解しながら、
「指標を目標にしてしまう問題」とその解決方法について整理します。
🧱 目標設計の基本構造
まず、目標は以下の4つで構成されます。
① 🎯 ありたい姿(Why / 定性的ゴール)
- 将来的にどうなっていたいか
- どんな状態なら成功と言えるか
✨ 例
チームの中で自走できるエンジニアになり、
設計〜実装まで一人称で進められる状態になる
💡 ポイント
- 抽象でOK(むしろ抽象が良い)
- モチベーションの源泉になる
② 📊 成果指標(What / 定量)
「①が達成できた」と判断するための指標
✨ 例
- 自分主導で設計〜実装まで完了したタスク数:月3件以上
- PRのレビュー指摘数:平均3件以下
- 仕様相談の回数:週1回以下
💡 ポイント
- 誰でも判断できる
- 感覚ではなく数値で評価できる
③ ⚙️ 実行計画(How / 具体アクション)
指標を達成するための具体行動
✨ 例
- 週1回、設計レビュー前に自己レビュー
- PR作成前にチェックリスト確認(毎回)
- 毎日30分のコードリーディング
- 週1回、先輩にレビュー依頼
💡 ポイント
- 「やった / やってない」が明確
- 行動レベルまで落とす
④ 🔁 検証・改善(Feedback)
定期的に振り返る
✨ 例
-
週次でKPI確認
- タスク数 → 達成できているか?
- 指摘数 → 減っているか?
-
問題があれば改善
- 指摘が多い → チェックリスト改善
- タスクが進まない → タスク粒度見直し
💡 ポイント
- やりっぱなしにしない
- 手段(③)は柔軟に変える
🔄 全体像
① Why(ありたい姿)
↓
② What(指標)
↓
③ How(行動)
↓
④ Feedback(改善)
🤔 なぜ目標設計がうまくいかないのか
結論はシンプルです。
👉 「どこかが欠けている」
❌ よくある問題①:指標や手段を目標にしている
例
- PRを月10本出す
- 改善提案を3件出す
👉 手段 or 指標であって目的ではない
なぜダメか
- Whyがない → モチベーションが続かない
- 数値だけ追う → 本質を見失う
✅ 改善
👉 必ずWhyから考える
❌ PRを10本出す
↓
✅ チームの開発速度を上げるエンジニアになる
→ そのため、PR数を増やす
👉 一言でいうと
「指標を目標にしてしまっている問題」
❌ よくある問題②:振り返りがない
状態
- 目標を立てて終わり
- 半期の最後に思い出す
なぜダメか
- 行動のズレに気づけない
- 改善されない → 成長しない
✅ 改善
👉 Feedbackを仕組みにする
- 毎週:KPI確認
- 隔週:上司と振り返り
- 月次:目標見直し
👉 一言でいうと
「PDCAのCとAがない問題」
❌ よくある問題③:Whyが弱い
目標は以下3つを統合する必要があります。
- 自分のなりたい姿
- 会社が求める能力
- 市場で求められる能力
❌ 例
「技術力を上げたい」(自分軸だけ)
✅ 例
フロント〜バックエンドまで一貫して開発できるエンジニアになり、
自社プロダクトの開発速度と品質を高めつつ、
市場でも通用するフルスタック力を身につける
👉 一言でいうと
「Whyの設計不足」
💡 なぜ「指標を目標にしている」がダメなのか
👉 評価につながりにくいから
📊 アウトプット vs アウトカム
| 種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| アウトプット | 行動・量 | 改善提案3件 |
| アウトカム | 成果・影響 | 開発効率が上がった |
👉 評価のスタンス
アウトプットではなくアウトカムを評価する
⚠️ 何が起きるか
「改善提案3件出す」とすると…
- とりあえず3件出す
- 小粒な提案が増える
- 本質的な改善が起きない
👉 数値達成が目的化する
✅ 本来の評価
-
改善提案:1件
- ビルド時間50%削減
→ 高評価
- ビルド時間50%削減
-
改善提案:10件
- 影響なし
→ 低評価
- 影響なし
👉 評価すべきは「何を変えたか」
🎯 正しい目標の置き方
① Why
開発効率を改善できるエンジニアになる
② What
- 開発時間削減率
- バグ減少率
- リードタイム
👉 アウトカムで測る
③ How
改善提案を出す
❌ 改善提案数(How)を目標にする
✅ 改善結果(Outcome)を目標にする
🧠 SMART原則との関係
| SMART | 解釈 |
|---|---|
| S | 具体的であるか |
| M | 成果は測定可能か |
| A | 達成可能か |
| R | 関連性があるか |
| T | 期限が明確か |
❌ よくある誤解
- M(測定可能)=件数
👉 「3件出す」になる
✅ 正しい解釈
👉 測るべきは成果
例
- リードタイム20%削減
- エラー率30%削減
⚠️ 注意:アウトカム主義のリスク
- 成果が出るまで時間がかかる
- 運や環境に左右される
- 若手が不利になる
※ 個人的には、若手(作業者)の段階では、成果(アウトカム)よりも行動(アウトプット)を重視するのもありかと考えています!
⚖️ バランスが重要
👉 アウトカム × アウトプット
- 成果(主評価)
- 行動(補助評価)
🚀 まずは何をすればいいのか?
「どう始めればいいの?」と思った方は👇
① 会社視点
- 今の役割で期待されていることは?
- どんな成果で評価されるか?
👉 評価に直結 (期待値の解像度を上げよう!)
② 自分視点
- 半年後・1年後どうなりたいか?
👉 モチベーションの源泉
③ 市場視点
- 市場で評価されるスキル・成果は?
👉 キャリアにつながる
🔍 なぜこの順番?
- 会社だけ → モチベ低い
- 自分だけ → 評価されない
- 市場だけ → 業務と乖離
👉
「会社 × 自分 × 市場」
この3つを重ねることが重要
※ どうしても上記の3つが一致しない場合、それは価値観のズレなので、転職も視野に入れるべきでは?というのが私の考えです🙅
🎉 最後に
目標設定は難しく感じますが、
- Why → What → How → Feedback
- 会社・自分・市場
この2つで整理すると、一気に考えやすくなります。
上記の考え方は下記の書籍を参考にしています。
株式会社シンシア
株式会社xincereでは、実務未経験のエンジニアの方や学生エンジニアインターンを採用し一緒に働いています。
※ シンシアにおける働き方の様子はこちら
シンシアでは、年間100人程度の実務未経験の方が応募し技術面接を受けます。
その経験を通し、実務未経験者の方にぜひ身につけて欲しい技術力(文法)をここでは紹介していきます。