はじめに
こんにちは!アジャイルな開発チームでQAエンジニアをしているNanaと申します。
今日は、テスト自動化にまつわる実体験をお話ししたいと思います。
これは、チーム全体でテスト自動化に取り組む輪の中に「コードが書けない私」が飛び込み、Testim というツールを使って、今では楽しくテスト自動化に挑戦できている物語です。
なぜ、コードが書けなかった私が「楽しくTestimを使えているのか」を振り返りながら、その魅力や乗り越えた壁についてお伝えします。
こんな方に読んでほしいです
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テスト自動化に興味があるけど、コードが書けないことにハードルを感じている方
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Testimを含め、ローコードツールをまだ使ったことがない方
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スキルが異なるメンバーが混在するチームで、テスト自動化をどう進めるか悩んでいる方
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QAのキャリアを歩み始めたばかりで、これから開発と深く向き合っていく方
「テスト自動化したい!」でも時間がない…QAのジレンマ
日々の業務では、開発チームの一員として品質に向き合い続けています。しかし、正直に言うと…時間が足りません! スケジュールがミーティングで埋め尽くされてしまう日も珍しくありません。
そんな時、ふとこんな不安が頭をよぎります。
「今開発している機能が、既存の機能に悪い影響を与えていないかな?」
「この変更が、自分の想定外のところで予期せぬ不具合を起こさないだろうか?」
こうしたリスクをいち早くキャッチしてチームに共有したい、というのはQAとしての切実な願いです。
でも、時間がない!
もし、そんな時に主要な機能のテストを自動で実行してくれる仕組みがあったらどうでしょう? 新しい機能が追加されるたびに、その仕組みが問題を検知してくれたら…?
最高ですよね!だからこそ、私は「テスト自動化」ってとても大切だなと感じるのです。
テスト自動化の壁:「コードが書けないとダメなんでしょう?」
テスト自動化を考えたとき、真っ先に浮かんだのは「コードが書けないと無理なんじゃないか」という大きな不安でした。
この考えは、あながち間違いではありません。コストをかけずに自動化を実現するには、プログラミングスキルが不可欠だと今でも感じています。
しかし、もし組織がテスト自動化の重要性を理解し、予算を確保してくれるなら話は別です。「ローコードでテスト自動化を実現できるツール」の導入という選択肢が生まれます。
そうなれば、コードが書けない私にも、テスト自動化への道が拓けるのです。
Testimとの出会い:QAチームの素敵な取り組み
そんな想いを抱えていた私が巡り合った現在のチームは、なんとTestimを活用して、チーム一丸となってテスト自動化に積極的に取り組んでいました。
毎日E2Eテストを実行し、失敗したテストがあれば全員で原因を究明して修正する。そんな素晴らしい文化が根付いたチームに、私は後から加わることになりました。
コードが書けなくても大丈夫!Testimのここがすごい!
ここからは、私がTestimを初めて使って感じた 「素敵なポイント」 を2つに絞ってお話しします。
1. 直感的な操作で、ユーザー目線のテストが作れる
Testimを触って最初に感じたのは、 「なんて直感的に操作できるんだろう!」 という喜びでした。
実際のWebアプリケーションを操作するだけで、その手順がレコーディングされ、テストとして記録されていきます。まるで、自分がユーザーとしてサービスを使っている感覚でテストを作成できるのです。
例えば、「フォームに入力 → 保存ボタンをクリック → 正しく保存されたかを確認する」といった一連の操作も、画面を見ながらスムーズにテストケースに組み込めます。
実際に操作してみるとこんな感じでテストを作成することができます↓
※今回はTestimのデモサイトを使用させていただき動画を作成しています。
2. 開発フローを疑似体験し、エンジニアへの理解が深まる
個人的に、QAとして開発フローを疑似体験できる点も、Testimの大きな魅力だと感じています。
1.mainブランチから自分の作業用ブランチを作成
2.自分のブランチでテストの作成・修正
3.作業が完了したらプルリクエストを作成し、レビューを依頼
4.レビューで承認されたらmainブランチにマージ
これは、開発エンジニアが日々行っているプロセスそのものです。この流れを自分自身で体験することで、「開発エンジニアはいつもこうやって作業しているんだ」という理解が、知識だけでなく実感として深まりました。これはQAとして働く上で非常に大きな学びでした。
Testimで感じた2つのハードルと乗り越え方
もちろん、良いことばかりではありません。ここでは、私がTestimを使っていてハードルに感じたことと、その対処法についてお話しします。
ハードル1:英語の壁
Testimは海外製のツールなので、当然ながらインタフェースやドキュメントはすべて英語です。これには最初、少し戸惑いました。特に、テストが失敗した(コケた)原因を探るときは、今でも少しドキドキします。
【解決策】
DeepLに頼ればいいじゃない!そして、仲間に頼ればいいじゃない!
わからない単語や文章は、素直に翻訳ツールを使います。それでも意味が掴めなければ、チームの仲間に「ここが分からなくて…」と相談します。一人で抱え込まず、周りを巻き込んで解決すればいいんだ、と思えるようになりました。
ハードル2:やっぱりコードが必要な場面も…
直感的にテストは作れますが、テスト実行前のデータ準備など、少し複雑なことをしようとすると、やはりコードの知識が必要になる場面があります。
例えば、とある項目に 「今」の年・月・日・時間(何時何分) を入力したいという場合…これってどう頑張ってもコードを書かないと抽出できないんですよね。
そういった時には、私のチームではコードが書けるメンバーに助けてもらっているのが正直なところです。
【解決策】
頼ることで、学びたい意欲が湧いてくる!
しかし、何度も助けてもらううちに、「私も少しずつ書けるようになりたい」「仕組みを理解したい」という気持ちが自然と湧き上がってきました。
今では、コードを書いてもらった際に「これはどういう仕組みなんですか?」と質問し、少しずつ内容を噛み砕いて教えてもらいながら、理解を深めている最中です。
どちらのハードルにも共通するのは、素直に誰かを頼ることの大切さです。そして、周りが「一緒に考えよう」と思ってくれるように、自分から働きかける姿勢が何よりも重要だと感じています。
まとめ:最初の一歩を踏み出す勇気をくれるツール
開発を進める中で、少しずつ「ここは大丈夫」という安心を積み重ねていくことは、品質を守る上で非常に価値のある取り組みです。
テスト自動化は、その「安心」を作るための強力な武器になります。
そしてTestimは、テスト自動化の 「最初の一歩」 を踏み出す上で、非常に親しみやすいツールだと実感しています。
もちろん、Testimの機能を最大限に活かすためには、最終的にコードが書けることも重要です。しかし、「まずは自動化を始めてみる」というハードルを越えるためにこのツールを試す経験は、決して無駄にはなりません。
もしあなたがコードを書けないことでテスト自動化を諦めかけているなら、ぜひTestimのようなローコードツールを、そして何よりチームの仲間を頼ってみてください。きっと、新しい景色が見えてくるはずです。
