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ILERPGAdvent Calendar 2024

Day 9

IBM i でFTPコマンドを使わずに区画間コピーする手順

Last updated at Posted at 2024-11-29

はじめに

「ちゃちゃっと本番区画のデータを開発区画に移したい!けどFTPコマンドってあまり馴染みがないしよく分からない…」という方のためのFTP以外の方法でファイル(オブジェクト)を区画間コピーする手順です。

こんな人のための記事

  • IBM i (AS/400)で区画をまたいでオブジェクトorライブラリーをコピーしたい人。
  • SAVFはなんとなく分かる人。
  • FTPはよく分からない人。

実際の手順

SAVFの作成

これについては先人の方々がたくさん記事を作成されているのでそちらを参考にしましょう。ざっくりしたイメージは以下の通り。

  1. コピー元の区画でCRTSAVFでウツワ(SAVFオブジェクト)を作る。
  2. SAVOBJもしくはSAVLIBでコピーしたいオブジェクトorライブラリーをウツワに入れる。

SAVFの移動

さてこのSAVFをどうやって隣の(もしくは離れた)区画に移動させるか、なのですが…FTP…よく分からない…と困っていたところ、ACSIFSで扱えるということを教えていただきました!

手順は以下の通り。

  1. ACSを起動しシステムでSAVFを作成した区画をプルダウンから選択し、一般の中にある統合ファイル・システムを開く。
    image.png
  2. QSYS.LIBというフォルダアイコンを探して開く。
    image.png
  3. ずらっと有象無象が並ぶので、SAVFを作成したライブラリーを探して開く(今回はNAKANOというライブラリー)。
    image.png
  4. その中にSAVFがあるはずなので右クリックからダウンロードする。
    image.png

次にダウンロードしたファイルをコピー先へアップロードします。アップロード手順も同様に統合ファイル・システムでOK!

  1. システムでSAVFをコピーしたい区画をプルダウンから選択し、一般の中にある統合ファイル・システムを開く。
  2. QSYS.LIBというフォルダアイコンを探して開く。
  3. ずらっと有象無象が並ぶので、SAVFを一時保管するライブラリーを探して開く。
    (ここで開くのは復元先ではなく、復元するための一時置き場)
  4. メニューバーのアクション>アップロードで、先ほどダウンロードしたSAVFをアップロードする。
    image.png

SAVFの復元

例によって先人の方々がたくさん記事を作成されているのでそちらを参考にしましょう。

  1. コピー先の区画でRSTOBJもしくはRSTLIBでコピーしたオブジェクトorライブラリーを復元する。

さいごに

FTPコマンドも使いこなせた方が良いのは間違いないのですが、便利なACSでちゃちゃっと済ませましょう!

所感

今回の手順ひとつひとつは大したことないと思うのですが、逆に言えば大したことない手順を知らないがためにやりたいことがスマートにできない状況でした。
特にやりたいことと手順がシンプルに一対一でない場合、調べるのは結構ハードルが高いです。
(今回でいえばSAVF統合ファイル・システムは知っていましたが、QSYS.LIBに独力ではたどり着けませんでした)
たまたま話しかけやすいスペシャリストが横にいる環境だったので私は解決できましたが、そうでない環境の情シスが解決できるようになるには…AIが解決してくれるんだろか?

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