背景
Tricentis Toscaのクラウド版(Tosca Cloud)は、オンプレ環境に依存せず、ブラウザからすぐにテスト設計・実行が行える新しいプラットフォームです。
この記事では、初めてTosca Cloudを触る方向けに、アカウント作成 → ワークスペース作成 → テストケース実行までの基本的な流れを紹介します。
Tosca Cloudのテナントが発行されているユーザーを対象にしています。
実利用は有償ですが、Tricentis社よりTrialを申し込めます。
概要
Tosca Cloudは、(https://[your_tenant].my.tricentis.com/)からアクセスできます。
ブラウザベースで動作し、チームメンバーとリアルタイムに共同作業が可能です。
主な特徴:
- ブラウザベースで動作
- 実行にはAgentのインストールが必要
- クラウド上でTestCaseの実行・結果確認が可能
- Remote MCP機能によるAI Agentを活用した運用が可能
手順
1 ワークスペース作成
全てのテナントは"Default"ワークスペースが準備されていますが、ここでは新規作成の方法から説明しています。
- Tosca Cloudのトップページに移動
- 管理者権限にてユーザーアイコンの
User menu > Settings > Workspacesと遷移します。 - Create Workspaceを押下し、名前を設定し作成します
💡 Workspaceは従来のProject Repositoryに相当します。
2 テストケースの作成
- 左メニューの
+ボタンからBuildセクションのTest Cases を選択 - Createから新規作成
- TestStepを追加し、モジュールを紐付け
3 モジュールの作成(テストケースの対象画面のスキャン)
- TestCase作成画面から
Create moduleボタンを押下します。 - Scan対象のアプリケーションを選択する画面に遷移するので選択し
Start Scanを押下します。 -
Launcherが起動したのちに画面スキャンを開始できるようになります。
4 実行と結果確認
- 作成したテストケースを選択し「Run」ボタンをクリック
- 実行ログと結果がブラウザでリアルタイムに確認可能
- 実行履歴から過去の結果も追跡可能
Tosca Cloudを利用することで、テスト環境構築の負荷を大幅に削減し、チーム全体でのテスト資産共有が容易になります。




