はじめに
こんにちは、九州産業大学大学院 M2 の Shunta です。2026/09/12(土)に本学で開催された Frontend Conference Fukuoka 2026 に参加しました。
なお、前回参加した関数型まつり 2026 の参加レポートは以下から確認できます。
感想
聴講したセッションの感想をざっくりと述べます。なお、順序は聴講した順です。
杜甫々が語るフロントエンド開発技術の歴史と今後
本セッションでは Web サイトの見栄えを HTML ではなく CSS に分離するかどうかのスタイルシート論争の流れや HTTP、CSS、JavaScript、プログラミング言語、フレームワーク、コンピュータの歴史などを紹介しており、フロントエンドエンジニアではない私でも分かりやすい内容でした。やはり、技術を学ぶ際は、その技術が生まれるまでにどういった背景があったのかを知っておくのが大事だと思いました。そういう意味では 『Web を支える技術』 を読むのも良いと思いました。
余談ですが、とほほさんのサイトで一番アクセスが多いのは 珍しい苗字 らしいです。
なぜ JavaScript は異常なほど速いのか?
タイトルを見たときに同感でした。Python など他のスクリプト言語に比べて JavaScript は速いなぁと感じていました。特に、その速さを支える技術については知らなかったのでとても気になりました。高速化の工夫としては、コードの同じ場所には同じ形のオブジェクトが来る傾向を利用した仕組みがあるそうです。題材としてプロパティアクセスを扱い、どのプロパティがどの位置に格納されているかといった情報を記録した Structure を活用することで、プロパティへの高速なアクセスを実現しているというお話でした。ハッシュテーブルによるプロパティアクセスはそこまで遅くないと思っていたので意外でした。
AI 時代の Web フレームワークはどこへ行く? [ スライド ]
Web フレームワークの一つである Hono を AI にとって使いやすいライブラリにしようという試みです。例えば、AI が開発サーバーを立ち上げすぎてポートの衝突や乱立が生じる問題を解決できる hono request などの紹介がありました。課題解決力だけではなく、どういった機能が必要か?不要なのか?そもそもの存在意義は何なのか?といった問いを立てて、本質的な問題を探っていく課題発見力を高めていきたいと思える発表でした。
余談ですが、発表者が喉の不調で声を出せない状況だったのですが、それでもプレゼンを円滑に行えるように、テキストを AI に読み上げさせ、スライドの上にテキストを流すなどの工夫がなされていて印象的でした。
Web で実用的な縦書きエディタは可能か? ──現在地と普及に向けて [ スライド] [ 縦筆 Web ]
趣味で本をよく読むこともあって、縦書きエディタの話が気になりました。まあ、LaTeX を使えば終わる話ではあるのですが、 確かにプレビューを確認しながら編集するよりも、WYSIWYG エディタのように実際の表示を見ながら編集できる方が嬉しいのはその通りなので、Web 上での縦書きの編集が今後楽に行えるようになるといいなと思いました。
安心して変更できる Web フロントエンドのつくり方
テスト駆動開発 (TDD) が好きなので本セッションを聞いてみました。発表内容は Integration Test を書いていく中で得られた気づきの共有でした。多忙で余裕がなかったり、早くリリースしないといけない圧に負けたりして、テストを書かずにマージすることも...。ただ、全てのページで Integration Test を書けなかったわけではなく、書けたページと書けなかったページがあったそうです。その差を調査すると、Integration Test を書けなかったページには 2 つの特徴があり、「実装が複雑」「仕様が複雑」なページほどテストを書きにくかったそうです。「良いテストを書くためにも、やはりドメイン知識が大事だよね」といった振り返りが参考になりました。