前回記事はこちら。
EtherChannel・HSRP
EtherChannel
リンクアグリゲーションのこと。
=何本かのネットワークケーブルをまとめて、1本の太いケーブルのように使う技術のこと。
スイッチの設定をする際に、「このポートはchannel-group○○に所属させる」というようなコマンドを打つ。
例えば、スイッチ①②の2つがあるとして、EtherChannelが両方で有効化されている場合、その2つのスイッチを繋ぐケーブルはEtherChannelが使われているということなので、 ネットワーク通信が速く!冗長的に! なる!
HSRP(Hot Standby Router Protocol)
もしものときのために、予備のルーターを待機させておく仕組みのこと。
このHSRPを使う時に出てくるワードはこちら。
| 用語 | わかりやすく言うと |
|---|---|
| アクティブルーター | 今、実際に動いてる本番のルーター |
| スタンバイルーター | 待機中の予備ルーター |
| 仮想IPアドレス | パソコンたちが「出口」として使う共通の住所 |
HSRPを使うと、アクティブルータとスタンバイルータが「スタンバイグループ」を作る。
基本的にはアクティブルータがルーティングをしているが、もしアクティブルータが落ちた場合はスタンバイルータが即起動して対処してくれる!
アクティブルータ
アクティブルータになるか、スタンバイルータになるかは、優先順位(Protprity)で決まる。
優先順位が高い方がアクティブルータになる。
仮想IPアドレス(VIP, Vertual IP address)
アクティブルータで設定するIPアドレス。
アクティブルータとスタンバイルータ間で共通のIPアドレスを持つことができる。
これを設定することで、もしアクティブルータが故障した場合も、スタンバイルータの方に通信が移り、問題なく動作し続けることができる。
SNMP(Simple Network Management Protocol)
ルータ、スイッチ、サーバなどTCP/IPネットワークに接続された通信機器に対し、ネットワーク経由で監視、制御するためのアプリケーション層プロトコル。
例
ルータやスイッチで以下の設定をすると仮定する。
それぞれの説明を記載する。
Router1(config)#snmp-server community AIUEO rw
- SNMPの「コミュニティ名(パスワードのようなもの)」として AIUEO を設定している。
- rw は「読み書きOK(read-write)」の意味。
これ1行では、AIUEO というキーワードを使う人には、この機器(Router1)の設定変更も許可するという設定。
Router1(config)#snmp-server enable traps
- SNMPトラップ(自動通知)を有効にしている。
これ1行では、この機器(Router1)でトラブルが起きたときに、自動的に通知を送れるようにする設定。
Router1(config)#snmp-server host 25.30.25.1 traps version 2c AIUEO
- SNMPトラップ(通知)を送る相手を 25.30.25.1 に設定。
- SNMPのバージョンは v2c(まだよく使われているが暗号化なし)。
- コミュニティ名(認証用)は AIUEO。
これ1行では、トラブルがあったら、25.30.25.1というPCやサーバーに、SNMPトラップで通知を送るよという設定。
上記の設定をすると、以下のようなことが可能になる。
- ルーターのインターフェースがダウンしたら、25.30.25.1の監視サーバーに通知が届く。
- AIUEO というパスワードを知っている人なら、SNMPを使って設定変更も可能になる。