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Flask + mod_wsgi + Apache でWEBアプリを作る(HelloWorld編)

Last updated at Posted at 2021-03-14

はじめに

マイクロWEBアプリケーションフレームワークのFlaskを使用すると、WEBサーバ上で動かすことのできるWEBアプリが作成できます。
Python部分の作りこみ部分はおいおいとして、FlaskとApcheでHelloWorldまで表示させるところまでやってみます。

本記事のゴール

Apache+mod_wsgi+Flaskで、Flaskで書いたHelloWordを表示させる。

動作環境

  • Windows Server 2019 Standard(1809)
  • Python 3.8.5
  • Flask 1.1.2

目次

  1. Flask単体でHelloWorld
  2. Apacheのインストールと設定
  3. ApacheとFlaskをつなぐ設定

1.Flask単体でHelloWorld

まずはFlaskのライブラリをインストールします。

pip install flask

Flaskを動作させるPythonファイルapp.pyを作成して、Flask Hello Worldを表示させるコードを書きます。

from flask import Flask

# Flaskをappという変数で動かす宣言
app = Flask(__name__)

@app.route('/')
def hello():
   name = "Flask Hello World"
   return name

# appの実行
if __name__ == "__main__":
   app.run()

コマンドプロンプトからapp.pyを実行します。

python app.py

実行結果が↓のように出るので、http://127.0.0.1:5000/ にアクセスしてFlask Hello Worldが出ていればFlask単体での実行はOK。

USER$ python3 app.py
 * Serving Flask app "app" (lazy loading)
 * Environment: production
   WARNING: This is a development server. Do not use it in a production deployment.
   Use a production WSGI server instead.
 * Debug mode: off
 * Running on http://127.0.0.1:5000/ (Press CTRL+C to quit)

WEBアプリケーションフレームワークのFlaskにはデバック用に簡易的なWEBサーバ機能があります。
出力結果にもWARNING: This is a development server. Do not use it in a production deployment.
とありますが、正式に運用するには性能に限界があるため、後続のWEBサーバ(ApacheやNginxなど)で動作させる必要があります。

2.Apacheのインストールと設定

正式なWEBサーバとしてApacheを導入します。
Apacheを下記サイトからダウンロードして解凍します。
https://www.apachelounge.com/download/

解凍した「Apache24」フォルダをCドライブ直下に移動します。
そのままではWEBサーバとして使用できないので、下記2点の設定を行います。

  • ① 設定ファイルの変更、
  • ② インストールとサービスの起動

####① 設定ファイルの変更
下記、コンフィグファイルを修正します。
C:\Apache24\conf\httpd.conf

コンフィグファイル修正点:どのポートを受け付けポートにするか

#Listen 80 #変更前
Listen 80 #変更後

####② インストールとサービスの起動
コマンドプロンプトを起動してC:\Apache24\binまで移動して、
Apacheのインストールとサービス起動します。(※管理者権限で実行が必要なので注意)

cd C:\Apache24\bin
httpd -k install
httpd -k start

http://localhost/ にアクセスして、It works!と表示されていればApacheの設定は完了です。

3.ApacheとFlaskをつなぐ設定

WEBサーバ上でFlaskを動かすためにはWSGI(Web Server Gateway Interface)を使用してApacheとつなぐ必要があります。
そのため、PythonのFlaskで作ったコードをApacheで動作させるための設定を行います。

設定は下記3点を設定します。

  • ① mod_wsgiのインストール
  • ② WSGIファイルの用意
  • ③ Apache設定ファイルの編集

(※今回はPyPiからではなく、Unofficial Windows Binaries for Python Extension Packagesを使用します。)

####① mod_wsgiのインストール
下記URLからwhlファイルをダウンロードしてきて、mod_wsgiをインストールします。
https://www.lfd.uci.edu/~gohlke/pythonlibs/#mod_wsgi

pipでインストールします。

pip install mod_wsgi-4.7.1-cp38-cp38-win_amd64.whl

####② WSGIファイルの用意
ブラウザからアクセスが来た際にFlaskへ繋ぐためのWSGIファイルを作成します。
app.pyと同じ場所にapplication.wsgiを作成します。中身は下記を記載します。

import sys
sys.path.insert(0, 'C:/WEBapp(任意のフォルダ名)')
from app import app as application

2行目のPathはapp.pyがあるフォルダパスを設定します。
今回は例としてWEBapp(任意のフォルダ名)の下にapp.pyがある想定です。

####③ Apache設定ファイルの編集
ApacheにWSGIへ連携させるための設定をします。
コマンドプロンプトを立ち上げて、下記コマンドを実行し、出力結果をC:\Apache24\conf\httpd.confの最後に追記します。

mod_wsgi-express module-config

続いてVirtualHostの設定をします。
C:\Apache24\conf\httpd.confに下記を追加します。

<VirtualHost *:80>
   WSGIScriptAlias / "C:/WEBapp(任意のフォルダ名)/application.wsgi"
   <Directory "C:/WEBapp(任意のフォルダ名)">
     Require all granted
   </Directory>
</VirtualHost>

最後にApache再起動します。

httpd -k start

http://localhost/ にアクセスして、Flask Hello Worldと表示されていればApache上でFlaskを動かせていることになります。

以上、お疲れ様でした。

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