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簡単に電子工作を始められるSeeeduino Lotusがいいの

Last updated at Posted at 2025-12-07

この記事は「推しデバイス Advent Calendar 2025」の7日目の記事です。
私は今年、Arduino互換機のSeeeduinoを買ったのでそのことについて書きます。

Arduino(アルドゥイーノ)とは

IMG_4062.jpeg

まず、Arduino(アルドゥイーノ)とは、安価で、比較的簡単に電子工作を楽しめるマイコンボードです。
教育用途からプロトタイピングまで幅広く使われており、電子工作界隈ではほぼ標準と言っていい存在です。

ラズパイを知っている人は「ラズベリーパイと似ているけど違うの?」と思うかもしれません。
確かにどちらも基板一枚で動くコンピュータのように見えますが、ArduinoにはOSが搭載されていません。
そのかわり起動が速く、電力消費が少ないといったメリットがあります。ただし、そのポテンシャルを発揮するにはLEDやセンサー、モーター、ディスプレイなどの周辺機器を使うことになります。


気軽な電子工作に潜む罠

Arduinoで「ちょっとした電子工作」をやろうとすると、だいたい次のものが必要になります。

  • ブレッドボード(ぷつぷつ穴の空いた白い板)
  • ジャンパーワイヤー
  • センサー類
  • 場合によってはハンダゴテとハンダ

IMG_4061.jpeg

「……」

そういうの無理!!

配線やハンダ付けそのものを楽しめる人なら問題ありません。
むしろそれこそが電子工作の醍醐味です。しかし、

  • さっさと動くものが見たい
  • プログラミングの延長で試したい

という人間にとっては、この工程がなかなかの苦行になります。

適性のない人間が、「今週末にちょっと触ってみよう」と軽い気持ちで手を出すと、時間がみるみるうちに溶け、挫折感とともに月曜日を迎えることになります。


Seeeduinoというものがある

そこで登場するのが Seeeduino(シードゥイーノ) です。

Seeeduinoとは名前が示す通り、Arduino互換機で、中国・深圳の Seeed Studio(Seeed社) が開発・販売している製品です。
Arduino IDEや既存のライブラリをそのまま使用できます。

今回、推しデバイスとして紹介したいのは Seeeduino Lotus というモデルです。(知ったきっかけですが、チャッピーに泣きついたら教えてくれました)

Seeeduino Lotusの最大の特徴は、

  • Arduino互換のマイコンボードであること
  • Grove(グローブ)というコネクタを標準搭載していること

この2点です。


Seeed社とGrove規格の関係

Grove規格とは、Seeed社が提唱・展開しているモジュール接続規格です。

通常の電子工作では、電源、GND、信号線(アナログ/デジタル/I2Cなど)を一本一本配線する必要がありここで面食らっちゃうのですが、Groveではこれらを 4本1セットのコネクタ にまとめ、センサーやモジュール側も統一された形状にすることで、

  • 差し込むだけで使える
  • 向きを間違えない
  • ハンダ付けが不要

という仕組みを実現しています。

Seeeduino LotusにはこのGroveコネクタが複数搭載されているため、
対応センサーとケーブル一本で即接続が可能です。

IMG_4059.jpeg

IMG_4060.jpeg


USBのような手軽さ

これは、PCにUSB機器を挿した瞬間に使えるようになる感覚にかなり近いです。

  • 配線で机が散らからない
  • 接触不良に悩まされない
  • 「動かない理由が配線かコードか分からない」地獄から解放される

この製品の存在を知った瞬間、思わず「これこれ〜♪」と声が出ました。


調達方法

Seeeduino Lotusは以下のルートで購入できます。

国内で関連商品(Groveセンサー含む)が手に入るのは、初心者にとって大きな安心材料です。

価格は 2,000円弱
技術面でもコスト面でも、電子工作のハードルを大きく下げてくれます。


私が作ったもの

私は趣味で 水耕栽培 をしています。
(土に植えず、肥料を溶かした養液だけで植物を育てる栽培方法)

どんな環境条件だと植物がよく育つのかのヒントとしてセンサーの数値を活用できたら面白そう。と考えました。そこで、

  • 照度
  • 水温
  • 水位
  • 騒音

を計測できる Grove対応センサー を購入し、Seeeduino Lotusに接続して計測プログラムを書きました。

IMG_4056.jpeg
IMG_4058.jpeg
最終的なダッシュボード化はGrafanaを使用。

C++は書いたことありませんでしたがAIに頼んだところ、ほぼノーエラーで想定通り動くコードを出力してきました。AIは凄いのでもはや驚きすらありません。


終わりに

Groveコネクタはアイディアを繋げるためにとても便利な存在です。
「これとこれを組み合わせたら面白いかも」を簡単に実現してくれます。

物理世界とプログラミングをつなぐデバイスとして、Seeeduino Lotusはとても優秀な選択肢です。ぜひ手を出してみてください。

そしてもしSeeed社の関係者の方がこの記事を読んでいたら、私をアンバサダーにしてください。

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