こんにちは!
Dirbatoの社内技術横断支援組織 Backbeat に所属している村石です。
「AIにコードを書いてもらっても、動作確認やデバッグは結局手作業…」
そんなもどかしさを感じていませんか?
コード生成は、もはや当たり前。Googleの Antigravity の真価は、その先にある「開発プロセスの自律化」にあります。ブラウザを操り、仕様を理解し、検証まで完走する——そのポテンシャルを、設定ひとつで眠らせてしまっているとしたら、あまりに勿体ない!
本記事では、Antigravityを「信頼できる相棒」へと進化させる必須設定や、画像生成を活用した最新の開発スタイルを紹介します。
開発体験を劇的に変える旅へ、一緒に出かけましょう〜♪
Antigravityとは? 他AIエディタとの違い
多くのエンジニアが既に使っているCursor や GitHub Copilot Workspace などの最新AIエディタは、すでに「コードを書く」だけでなく、開発フロー全体を支援する Workflow Automation へと進化しつつあります。
では、それらと比較した Antigravity の決定的な違いとは?
それは、ターミナル・スクリプト・ブラウザを自在に操り、検証プロセスまでを自律的に完遂する『エージェント能力』がネイティブに統合されている点にあります。
他のツールで「自律的な動作検証」まで行おうとすると、Playwright等のテストコードを書かせたり、MCPサーバーを別途構築するなど、追加のセットアップが必要になりがちです。
対して Antigravity は、最初から 「検証プロセス」 を開発サイクルの中核に据えています。設定をONにするだけで、ブラウザ・ターミナル・エディタが連携し、以下の検証ループを自律的に回すことができます。
- 要件理解
- 計画
- 実装
-
自律検証:
- ターミナル: テスト実行・ログ解析
- スクリプト: 検証スクリプトの作成
- ブラウザ: GUI操作による目視確認
- 自己修正
「書いて終わり」ではなく、「あらゆる手段で動作を確認し、問題を解決して完了させる」。
この「完遂力」こそが、Antigravityの強みです。
【実例】「ログイン機能の実装」を丸投げしてみた
では、その統合された検証能力が実際の開発でどう役立つのか、ログイン機能の実装を例に見てみましょう。
従来なら、コード修正後に自分でブラウザを開き、ID・パスワードを入力して挙動を確かめる必要がありました。
しかしAntigravityなら、以下のように指示するだけで全部やってくれちゃいます!
ログイン機能を実装して欲しい。
IDとパスワードでログイン可能なログイン画面も作ってね。
完成したら、テストユーザーでログインできるか試して。
この指示を受けたAntigravityは自律的に以下のステップを実行してくれます。
- 実装: ログイン機能とテストデータの作成
- 自律検証: サーバー起動からブラウザ操作、DOM解析までを完遂
- 報告: 実行結果をエビデンスと共に提示
「ここまで自動でやってくれるの...?」と正直驚きませんか?
この人間同等の「確かな検証」を実現している秘密は、Antigravity がページ内の DOM 構造やレンダリング結果を直接「見て」判断している点にあります。
ただし、この強力な「ブラウザ操作(GUI検証)」機能を有効にするには、Antigravity Browser Extension の導入が必須となります。
ぜひインストールして体感してみてください!
Antigravity Browser Extensionのインストールはこちら
⌘ + E で味わう「全能感」
ただ、Antigravityがいくら自律的に動くといっても、タスクの状況を管理する必要は出てきます。
そこで役立つのが、⌘ + E(Windows等はCtrl + E)です。
これは、コードを書く「現場(Editor)モード」と、全AIの動きを俯瞰する「司令室(Agent Manager)モード」を瞬時に切り替えるショートカットです。
Antigravityに慣れてくると、複数のAIを同時に走らせるようになります。こうなると、個別のチャット画面だけでは管理しきれません。
⌘ + E で司令室に戻り、並走するAIたちの進捗を横並びで確認し、次々と指示を飛ばす——。
この「複数のAIを指揮する全能感」が味わえるショートカットキーはぜひ使いこなしたいところ!

司令室モードでは、スクショのように左ペインから実行中のタスクを一覧で確認・指示出しすることができます。
Antigravityの真価を引き出す「推奨設定ガイド」
Antigravityの真価を引き出すには、デフォルト設定のままでは不十分です。
⌘ + ,(設定画面)を開き、以下の項目をプロジェクトや自身の習熟度に合わせて忘れずにチューニングしましょう〜
設定早見表
変更推奨な設定(Must-Change)とお好みで変更する設定(Optional)をまとめました。
Note: デフォルト値はバージョンや初期セットアップにより異なる場合があります。「-」は公式ドキュメント等で未確認のものです。
推奨設定 (Must-Change)
快適な開発体験のために変更推奨な重要な設定です。
| セクション名 | 設定項目名 | デフォルト値 | 推奨設定 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| Browser | Enable Browser Tools | - | ON | 必須。これをONにしないとWeb検索も動作確認もできません |
| Agent | Terminal Execution Policy | - | Always Proceed + Deny List | 基本は自動実行とし、危険なコマンドだけ止めるのが快適です |
| Agent | Review Policy | - | Request Review | 実装前に必ず計画書のレビューを挟むことで手戻りを防ぎます |
| Tab | Tab to Jump | - | ON | Tabキーで次の編集箇所へジャンプ。爆速化に必須 |
| Agent | Knowledge | - | ON | プロジェクトの知見を記憶させ、同じ説明を何度もしなくてよくなります |
おすすめ設定 (Optional)
状況に合わせて調整する設定です。
| セクション名 | 設定項目名 | デフォルト値 | 推奨設定 | 概要 |
|---|---|---|---|---|
| Agent | Secure Mode | OFF | OFF | 開発速度優先ならOFF。本番操作時のみONにしましょう |
| Agent | Agent Auto-Fix Lints | - | ON | Lintエラーを自動修正させます |
| Browser | Browser JS Execution Policy | - | Always Proceed | ブラウザ動作確認をスムーズにするため自動実行推奨です |
以下、各項目の詳細な解説です。
詳細はこちら
🔰 基本設定 (Must-Have)
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Enable Browser Tools (Browser Section)
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推奨設定:
ON - 理由: これは必須です。 OFFの状態では、Web検索もローカルサーバーの動作確認もできません。Antigravityの「目」となる機能をまずは有効化しましょう
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推奨設定:
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Terminal Execution Policy (Agent Section)
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推奨設定:
Always proceed+ Deny List -
理由: 基本は自動実行(
Always proceed)で爆速化しつつ、rmやgcloudなどの破壊的・重要なコマンドを Deny List に登録するのが最強の運用です - 検証における重要性: Antigravityに検証を任せる際、コマンド一つ一つに許可を求められると自律的なループが止まってしまいます。この設定を「信頼して任せる」側に倒すことで、AIが自らテストを回し原因を特定する真のポテンシャルが解放されます
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推奨設定:
-
Knowledge (Agent Section)
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推奨設定:
ON(Enable Knowledge) - 効果: 開発中の会話や作業内容から、重要な知見(Knowledge Items)をAIが自動で学習・蓄積します。「記憶」を持たせることで、同じ説明を繰り返す手間から解放されま
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推奨設定:
🛡️ セキュリティと安全性 (Security & Safety)
AIを暴走させないための安全装置です。
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Secure Mode (Agent Section)
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推奨設定:
OFF(爆速開発なら) -
効果: これをONにすると、ターミナル操作などが強制的に
Request Reviewになり、Allow Listも無視されます。「絶対にミスりたくない」本番環境操作時などはONにすべきですが、普段の開発ではOFFにしておかないと、いちいち許可を求められて開発テンポが落ちます
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推奨設定:
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Review Policy (Agent Section)
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推奨設定:
Request Review - 対象: Implementation Plan(実装計画)やTaskリストなどの Artifact(成果物ドキュメント) が対象です
- 効果: AIがコードを書き始める前に、必ず「こういう計画で進めます」というドキュメント(Artifact)の承認を求めるようになります。ここでブロックすることで、「意図しない実装」を未然に防ぐことができます
-
Agent Decidesとは: AIが「これは簡単な修正だ」と判断したら勝手に進め、「複雑だ」と判断したら承認を求めるモードです。便利ですが、AIの慢心を防ぎたいなら
Request Review一択です
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推奨設定:
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Browser Javascript Execution Policy (Browser Section)
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推奨設定:
Always Proceed -
理由:
Request ReviewだとJSが動くたびに許可を求められ、E2Eテストどころではありません。開発中はAlways Proceedにして爆速化し、未知の怪しいサイトを開く時だけ設定を戻す運用が現実的です - 注意: セキュリティ担保のため、合わせて Browser URL Allowlist に アクセス対象のサイトだけ登録し、アクセス先を物理的に制限するのがベストプラクティスです。これなら「許可したサイト以外ではJSも動かない(ページが開かない)」ので安全です
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推奨設定:
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Agent Gitignore Access (Agent Section)
- 設定: ON (筆者の設定)
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理由:
.gitignoreに指定しているファイル(ローカル環境設定など)もAIに触らせたい場面が意外と多いため、筆者は許可しています -
警告:
.envなどの秘密鍵が含まれるファイルをAIが誤って読み取らないよう、この設定をONにする場合はセキュリティ意識を高く持つ必要があります
🚀 生産性爆上げ設定
コーディング速度をさらに加速させる設定です。
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Tab to Jump (Tab Section)
- 効果: Tabキーを押すだけで、次に編集すべき箇所へカーソルがジャンプします。AIが「次ここ直すでしょ?」と先回りしてくれるようになります。有効化必須!
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Tab Speed (Tab Section)
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推奨設定: 慣れてきたら
Fast - 効果: 提案が表示されるまでの待ち時間を短縮できます。思考のスピードでコードが書けるようになります
-
推奨設定: 慣れてきたら
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Clipboard Context (Tab Section)
- 効果: クリップボードにコピーしている内容を、補完のヒント(文脈)として使用します
- 筆者は無効化してます。クリップボードをそういう目的で使ったことがないです
🔧 その他便利な設定
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Conversation History (Agent Section)
- 効果: 過去の会話履歴をAIが参照できるようになります。有効化して良いでしょう〜
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Agent Auto-Fix Lints (Agent Section)
- 効果: AIがコードを書いた瞬間にLintエラーが出たら、勝手に直してくれます。有効化必須!
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Notification Settings (Notification Section)
- 効果: 依頼(テスト実行など)が完了した際にAIが通知を飛ばします。非同期的に作業してもらうので完了通知は欲しいので、有効化必須!
Rules機能で「行動指針」を固定化する
設定だけでなく、AIへの「指示の出し方」もルールとして保存しておきましょう。

画像の3点メニューからCustomizationsの「Rules」に以下のような指示を書いておくと、毎回プロンプトで指示する手間が省けます。
1. 必ず日本語で回答すること # 英語での回答を防ぎます
2. Implementation PlanやTaskも日本語で生成すること # 成果物ドキュメントも日本語化させます。(しかし、たまに守ってくれない)
3. 必ず「指示された内容に従います」と宣言してから回答すること # AIの従順性を高め、生成の品質を上げることが目的です
4. ブラウザ操作の際、原則として新しいタブを開かず、現在アクティブなタブを再利用すること # タブの乱立を防ぐための実用的なルールです。ブラウザでAIが何かするたびに新しいタブを開くのをやめさせたい思いを入れてます
これらを入れておくと、AIはそれを「絶対的な掟」として守るようになるとのことですが、現状(2026/01/20時点)は守らない時があるので今後のアップデートに期待しましょう。
Nano Banana Proを活用した「画像駆動開発」
テストや検証の自動化で「守り」を固めたら、次は開発そのもの、「攻め」のスピードも上げましょう。
Antigravityには、Googleの画像生成AI Nano Banana Pro が標準搭載されています。「画像生成して」と頼むだけで、デザイン案を作成してくれます。
デザイン画像ができたらPlanモードで修正箇所を選択して細かくレビューできます。
💡 成功のコツ: 「画面全体」ではなく「セクション(コンポーネント)単位」で作る
いきなり画面全体のデザイン画像を生成し画面を作らせると、要素が多すぎて細部が崩れがちです。
小さい単位でデザインを生成し、積み上げていくのが確実です。
- セクション生成: 「グラフ表示部分のデザイン案を出して」と依頼し、画像を生成させる
- Review in Plan Mode: Planモード で生成された画像を拡大して確認し、「配色はもっと暗く」「フォントは小さく」といった修正指示を出す
- 実装: 画像の細部まで合意が取れたら、「この画像通りにReactコンポーネントを実装して」と依頼する
この手順を踏むことで、AIは画像通りの実装をするようになり、再現度が劇的に向上します。
「守り(検証)」と「攻め(生成)」の両輪を回すことで、開発スピードが格段に上がること間違いなしです!
最後に
本記事では、Antigravityを「最強の相棒」にするための設定や、その本質である「ターミナル・ブラウザを横断した自律的な検証」の魅力をご紹介しました。
単にコードを書くだけなら他にも優れたツールはありますが、「自律的にテストを回し、ブラウザで挙動を確認し、問題を完結させる」 という一連のワークフローをネイティブに備えているのはAntigravityだけです。
これらの機能を組み合わせれば、開発のスピードと質を同時に高めることができるはずです。
ぜひ、今日から一つでも試してみてください。定型作業から解放され、より本質的な「ものづくり」に集中できる快適な開発体験があなたを待っています。
ここまでお付き合いいただきありがとうございます!
今後もAI関連の記事を投稿予定ですので次回も読んでいただけると嬉しいです!
フォローもお待ちしています〜!🙇


