世界の感染状況をMACDしてみようと思う。
オリパラを一年後に控えて、感染爆発から半年経過時点での感染状況を俯瞰することは有意義だと思う。
【データ】
COVID-19/csse_covid_19_data/csse_covid_19_time_series
【コード】
COVID-19_Japan/MACD_world.py
COVID-19_Japan/MACD_US.py
世界全体の状況
以下のとおりです。上段は、新規感染数seriesの棒グラフとトレンドの青いプロット、12日移動平均、26日移動平均を描画している。下段は、そのMACDとSignal、そしてMACD-Signalの棒グラフを描画しています。上段から世界は6月ごろから加速度的に急激に増加しているのが分かります。その結果、下段のグラフから4月に一度減少傾向になったものの5月上旬から棒グラフがプラス側に触れて、マイナスになっていません。
これが毎日新規感染数が最大だというニュースの実態です。そしてお気づきだと思いますが、武漢や中国の感染ピークはこのグラフでは、ほんの序の口で、小さくほとんど見えません。
そこで、縦軸を対数グラフで描画します。
このグラフでは2月から3月の第一波が見えています。今の状況と比較すると2桁差があることが分かります。
米国の状況
現在、米国が最大の感染数国です。
米国は4月から5月にかけて、第一波が来ました。一度、日々の新規感染数は20000人程度まで減少しましたが、6月中旬から大幅に増加して、日々70000程度まで来ました。今後は、下のMACDを見ると減少を示唆するように棒グラフがマイナスに触れています。上段のグラフからは減少するようには見えませんが、今後減少してくるのかもしれません。
対数グラフは以下のとおりです。2月は検出数ほぼ0だったのが分かります。3月ひと月で今のオーダーまで3.5桁増えたのが分かります。
NYの状況
米国で感染数が最初に爆発したのはNYです。以下のグラフを見ると4月上旬の新規感染数が10000人に達した後、終息しつつあると見えます。
対数グラフでは、以下のとおりです。このグラフで見ると、まだまだ1000人弱の新規感染数が発生しているのが分かりまだまだ予断を許さない状況だと見えます。つまりMACDもよく見ると棒グラフが5月中旬からプラスに転じて上昇の傾向が出始めていることを示しています。
Californiaの状況
ここへ来てNYを超えてきたのがカリフォルニアです。カリフォルニアは4月ごろの立ち上がりから6月までは1000-2000人程度を維持してきました。しかし6月中旬から急に立ち上がって現在10000人を超えるレベルに達しました。しかし、ここでMACDを見ると棒グラフがマイナスに転じて減少傾向が出始める兆候が出ています。
対数グラフは以下のとおりです。1000人から2000人レベルまで、ゆっくりと増加して来たように見えます。そしてこおで一挙に10000人レベルに達しています。
Floridaの状況
もう一つの都市がFloridaです。FloridaはCaliforniaよりさらに顕著で、6月中旬まで1000人以下だったのが、急激に立ち上がり、一挙に12000人レベルに到達しました。
対数グラフだともっと顕著に見えます。つまり4月に急激に1000人レベルに達し、その後は若干減少しましたが、6月上旬から急激な増加をしてひと月あまりで10000人レベルに到達してしまいました。ただし、FloridaもCalifornia同様棒グラフがマイナスになっており、減少予兆となっています。
Indiaの状況
今世界で一番増加していて、まずい状況な国の一つは、インドだと思います。以下のとおり唯々上昇して50000人を超えており、しかもMACDも棒グラフがプラスであり、指数関数的にまだまだ増加と見えます。
対数グラフで見ると以下のとおりです。3月はひと月で3桁ペースでしたが、現在でも2か月で10倍のほぼ直線を描いていて恐怖です。
Brasilの状況
BrasilもIndiaと同様ヤバい状況です。こちらは立ち上がりは小さめですが、5月ごろから感染爆発して10000人、6月30000人、そして7月はもう一段増加して60000人レベルになっています。Brasilは一度棒グラフがマイナスを示しましたが、7月に急激にプラスに転じています。
対数グラフは以下のとおりです。感染拡大は指数関数より弱かったですが、7月は最後の立ち上がり部分は直線的に見えます。今後のさらなる増加が危ぶまれます。
South Africaの状況
South Africaは最近ヤバいと言われています。以下のような状況です。IndiaやBrasil同様最近急激に増加して両国ほどではありませんが、新規感染数が12000人を超えてきたことが原因です。しかし、直近のMACD見ると、棒グラフがマイナスを示し減少の可能性が出てきていると思えます。
対数グラフでは以下のとおりです。
Russiaの状況
Russiaも一時期ヤバい国の一つでした。現在は以下のとおりです。5月上旬に10000人を超えましたが、徐々に減少して来ていて、現在5000人程度の日々新規感染数です。棒グラフもほぼマイナスに落ち着いているようですが、7月は弱くプラスも見えています。予断は許さない状況です。
対数グラフでは以下のとおりです。
ヨーロッパの状況
これらの国は似ています。そこで連続して並べます。ざっくり云うと、これらの国は第一波が終息してましたがまだまだ不十分で、ここへ来て第二波が立ち上がり始め新規感染数が1000人弱-2000人弱程度発生している状況です。
France
Germany
Italy
Spain
United Kingdom
Turkey
Swedenの状況
噂のSwedenは以下のとおりです。4-6月は700人程度でコンスタントでしたが、7月の増加して、今減少傾向にあるようです。何が減少させているかは不明です。
Israelの状況
Israelは第一波より第二波の方が大きく見えます。しかし、第二波が2000人程度をピークに減少に転じるようです。
Japanの状況
Australiaの状況
Indonesiaの状況
IndonesiaはIndia型でまだまだどんどん増加している状況で、2000人弱まで増加してきました。
Iranの状況
Russiaと同様ほぼ終息無く、第二波が発生して日々2500人以上の新規感染者が出ています。
Iraqの状況
IraqはSouthAfricaと同様、6月から感染爆発して現在2500人以上の新規感染者を出しています。そして飽和しそうですがやはり増加に転じたようです。
Singapoleの状況
3月頃はうまくいっていたSingapoleは現在以下のとおりです。ほぼ終息しつつありましたが、日本同様7月上旬から増加に転じています。
まとめ
・噂の各国の感染状況を俯瞰した
・世界の状況は、ますます感染拡大している
・世界で毎日25万人以上が感染している
・6月中旬から増加に転じた国が多いようだ
・7日周期は多いが、Swedenは土日は完全休業だ