(2024.2.15 更新)
.NET 8 + IronPython 3.4 に絞って内容を修正しました。
IronPython の使い方に関する簡単な紹介記事を投稿しました。(2024.2.19)
はじめに
IronPython 3.4 を次の2台にインストールした際の記録です。
- Chromebook ASUS CX1500CKA-EJ0015(Celeron N4500、メモリ4GB) + debian 11
- Raspberry Pi 4 8GB + Ubuntu 22.04.3 (以下、ラズパイ)
.NET Runtime 8 のインストール
IronPython 3.4 は .NET Runtime 6 以上で動作します。
私は .NET SDK をインストールしていますが、IronPython を使うだけの目的であれば Runtime だけのインストールで構いません。
【Chromebook ASUS CX1500】
公式ドキュメントを参照します。
CX1500 の Linux 開発環境は Debian 11 + x64 アーキテクチャなので、上記説明どおりにパッケージリポジトリを追加するとパッケージマネージャーが使えます。
sudo apt install dotnet-runtime-8.0
インストールの確認は
dotnet --list-runtimes
最低限 Microsoft.NETCore.App 8.x.x が確認できれば .NET Runtime のインストールは完了です。
【ラズパイ】
ラズパイは arm64 アーキテクチャですので、手動インストールします。
まずはバイナリをダウンロードします。
公式の手動インストール手順に沿います。といっても、ダウンロードしたファイルを展開してパスを通す程度です。
最後に~/.bashrc を編集し、再起動しておきます。
インストールの確認は CX1500 の場合と同じです。
IronPython 3.4 のインストール
こちらに解説されています。
手動でも簡単にインストールできるので、ここでは手動インストールを紹介します。
以下より IronPython.3.4.1.zip をダウンロードします。
展開したら net6.0
, lib
の2つのディレクトリを任意のディレクトリにコピーします。
以上で完了です。
~/ironpython
└── 📁 3.4
├── 📁 net6.0
└── 📁 lib
起動
dotnet コマンドに net6.0/ipy.dll を渡すことで起動します。
ただし、.NET 8 では --roll-forward LatestMajor
が必要です。
dotnet --roll-forward LatestMajor ~/ironpython/3.4/net6.0/ipy.dll