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Power AppsとPower AutomateでSharePoint Onlineにニュースを投稿する(SharePoint REST API利用)

Last updated at Posted at 2021-10-01

#はじめに

Power Appsから、SPOサイトへニュースの投稿する方法を記載します。

仕組みは、Power Appsでニュースの内容を記入し、Power Automate経由でニュースを投稿します。

Power Automateには、「SharePointにHTTP要求を送信します」のアクションが存在します。
これはSharePoint REST APIが利用でき、他に用意されたSharePointアクションでは不可能なことを実現できます。
image.png

SharePoint REST APIのDOCSはこち

#ニュース登録画面の作成(Power Apps)

タイトル、ニュースに貼り付けるイメージ、本文(リッチテキストエディター)、ラジオボタンを用意しました。
image.png

ラジオボタンでは、ニュースカテゴリを選択できるようにしています。
これは、SPOサイト上で、分類分けしたニュースをそれぞれのWebパーツに表示するためです。

###SPOサイトでWebパーツ毎に表示するニュースを分ける方法

SPOサイトにて、ページ(サイトのページ)より、一覧の「+列の追加」で列を追加し、選択肢を設定しています。
image.png

SPOホームでは、各ニュースWebパーツにフィルター設定し、各パーツ毎に以下スクショの設定を行います。
image.png

image.png

#ニュースの投稿フロー作成の前にテンプレート作成

実際にニュース投稿フローを作成する前に、ニュースのテンプレートを作成する必要があります。
ニュース投稿は、サイトページをニュースに昇格(PromoteToNew)することで実現します。
ですが、私が調べた限りでは、現時点でPower Automatからサイトページを新規作成する手段が見つかりませんでした。
よって代替案として、「ページテンプレート」からコピーすることで、サイトページを作成します。

ニュースWebパーツで、[ニュースの投稿]を選択し、
image.png

タイトルと本文に任意の文字を入力し、[テンプレートとして保存]します。
image.png

サイトのページの[Templage]ディレクトリにテンプレートが作成されています。
image.png

#ニュース投稿フロー作成(Power Automate)

####トリガーを作成

トリガーは[PowerApps(V2)]です。
Power Appsから受け取る項目は、登録画面に合わせ、

  • タイトル
  • ニュースに貼り付けるイメージ
  • 本文(リッチテキストエディター)
  • カテゴリー

に加え、

  • 更新者

です。

image.png

####サイトページ名の設定

サイトページのファイル名を設定します。任意になりますが重複しないようにしてください。
(私は日時を設定しています)
image.png

####テンプレートからサイトページをコピー

上記で作成したテンプレートから、サイトページをコピーします。

Sharepointの[SharePoint に HTTP 要求を送信します]を選び、
[サイトのアドレス]には投稿するサイトを選択
[方法]にはPOSTを選択

URLには

_api/web/getfilebyserverrelativeurl('[テンプレートファイル]')/CopyTo(strnewurl='[コピーするサイトページファイル]',boverwrite=false)

具体的には下記のように設定してください

_api/web/getfilebyserverrelativeurl('/sites/DEMO1/SitePages/Templates/template.aspx')/CopyTo(strnewurl='/sites/DEMO1/SitePages/@{variables('Timestamp')}.aspx',boverwrite=false)

image.png

####アイテムID取得

上記で作成したサイトページのアイテムIDを取得します。
以後のコピーしたサイトページの編集を行うために必要です。
Sharepointの[ファイルメタデータの取得]を利用します。

image.png

####チェックアウト#1

コピーしたページを編集するために、チェックアウトします。
Sharepointの[SharePoint に HTTP 要求を送信します]を選び、

URLには

_api/sitepages/pages([サイトのアイテムID])/checkoutpage

_api/sitepages/pages(@{outputs('ファイル_メタデータの取得')?['body/ItemId']})/checkoutpage

image.png

####コピーしたページの編集

テンプレートからコピーしたサイトページを編集します。

Sharepointの[SharePoint に HTTP 要求を送信します]を選び、
[サイトのアドレス]には投稿するサイトを選択
[方法]にはPOSTを選択

URLには

api/sitepages/pages([サイトのアイテムID])?['body/ItemId']})/savepageasdraft

_api/sitepages/pages(@{outputs('ファイル_メタデータの取得')?['body/ItemId']})/savepageasdraft

ヘッダーは下記です

項目
content-type application/json;odata=verbose
accept application/json;odata=verbose

ボディに設定する値は、ブラウザの開発者ツールから取得すると手っ取り早いです。

ニュースの投稿で、作成したテンプレートからニュースを作成します。
image.png

ここでF12キーを押下し、ブラウザの開発者ツールを起動します。

[ネットワーク]を選択し、
image.png

[ニュースを投稿する]を押下します。
image.png

[SavePage]を選択し
image.png

[ヘッダー]を選択し、要求ペイロードの[ソースの表示]を選択
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

[要求ペイロード]の内容を、Power Automateのボディにコピーします。
image.png

下図の位置に、トリガーの[PowerApps(V2)]からのパラメータをセットし、ニュースページの内容を編集します。
{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

####チェックアウト#2

ページをニュースに昇格するために、再度チェックアウトします。
設定内容は上記の「チェックアウト#1」と同様です。

{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

####ニュースへ昇格

テンプレートからコピーしたサイトページを編集します。
Sharepointの[SharePoint に HTTP 要求を送信します]を選び、
[サイトのアドレス]には投稿するサイトを選択
[方法]にはPOSTを選択

ヘッダーは下記です

項目
content-type application
accept application/json;odata=verbose

{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

####ニュースカテゴリの設定

上記で説明した、ニュースをカテゴリで分類する場合は、カテゴリの設定を行います。
今回はカテゴリを設定していますが、ページのタイトル「Title」の変更なども可能です。
ニュースカテゴリを設定しない場合は不要です。

Sharepointの[SharePoint に HTTP 要求を送信します]を選び、
テンプレートからコピーしたサイトページを編集します。
[サイトのアドレス]には投稿するサイトを選択
[方法]にはPOSTを選択
ヘッダーは下記です

項目
content-type application/json;odata=verbose
X-HTTP-Method MERGE
IF-MATCH *

URLには、

_api/web/lists/GetByTitle([サイトのアイテムID])?['body/ItemId']})

_api/web/lists/GetByTitle('サイトのページ')/items(@{outputs('ファイル_メタデータの取得')?['body/ItemId']})

ボディには、

{
    "__metadata": {
        "type": "SP.Data.SitePagesItem"
    },
    "category": "@{triggerBody()['text_2']}"
}

"SP.Data.SitePagesItem"のうち、"SitePages"の部分は、ニュースアイテムが存在するページ名になりますので、カスタマイズしている場合は都度変更が必要です。

"category": "@{triggerBody()['text_2']}"の部分には、ページの各プロパティが指定できますが、現状では「タイトル」「ナビゲーションのロゴ」「説明」のみ更新が可能なようです。

{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

####ニュースの公開

最後にニュースをPublishします

Sharepointの[SharePoint に HTTP 要求を送信します]を選び、
URLには、

_api/sitepages/pages([サイトのアイテムID])?['body/ItemId']})/Publish

_api/sitepages/pages(@{outputs('ファイル_メタデータの取得')?['body/ItemId']})/Publish

{5DB2ECAB-E045-4E79-BEA6-90E21F38D16E}.tmp.png

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