はじめに
ここでは、vue cli
を利用したVue.js
開発環境の構築を行っていきます。
すでにプログラミング経験が豊富な方は、公式のドキュメントを読んだりして問題なく環境構築ができると思います。しかしプログラミング未経験・新人エンジニアの方は環境構築だけでつまずいてしまうこともある事でしょう。参考にしている記事が古ければコマンドをマネしても上手くいかない事があり頭を抱えることも…そんな方たちに向けた記事となります。
筆者の環境はmac
です。windows
の方はもしかしたらどこかでエラーが出てしまうかもしれません。その場合コメント等で教えていただければ、今後見てくれる方の為に記事を修正致します。
では、Vue.js
の環境構築をやっていきましょう。
まずは準備
今回Vueのインストールにはyarn
を使用します。
yarnのインストールにはnpmが必要で、npmの使用にはnode.jsのインストールが必要です。
必要な物を順番に揃えていきましょう。
まずはnode.jsをインストール。
https://nodejs.org/en/
こちらからダウンロードします。ダウンロード前にOSが間違っていないか注意しましょう。
node.jsをインストールすると、npmも一緒にインストールされます。以下のコマンドで確認してみましょう。
$ node -v # node.jsのバージョン確認
v10.15.3
$ npm -v # npmのバージョン確認
6.4.1
確認できました。
では続いてyarnをインストールしますが、windowsかmacかでちょっと方法が変わります。
macの方はこちら。brewコマンドが使えない方はHomebrew ( https://brew.sh/index_ja ) をインストールしてください。
$ brew update
$ brew install yarn
windowsの方はこちらから
https://yarnpkg.com/lang/ja/docs/install/#windows-stable
一番上のインストーラをダウンロードし、起動するとコマンドを叩く事なくyarnをインストールできます。下二つの方法でももちろん構いません。お好みでどうぞ。
正常にインストールされたか確認します。
$ yarn -v # yarnのバージョン確認
1.16.0
確認できました。これで準備は終了です。vueをインストールしていきましょう。
アプリケーションプロジェクトの作成
アプリケーションプロジェクトっていきなりよくわからない単語が出てきましたが、これから作るアプリのディレクトリ(フォルダ)を作るよ!的な意味です。
さっそくやっていきましょう。
まずはこの二つのコマンドをターミナルで打ち込んでください。
$ yarn global add @vue/cli
$ yarn global add @vue/cli-init
これでVueの最新版がインストールされたはずです。確認してみましょう。
$ vue --version # vue.jsのバージョンを確認
3.9.2
最新版のVueがインストールされていることが確認できました。
続いてプロジェクト作成を行います。ここでは、vue-app
というプロジェクト名で作成します。
$ vue init webpack vue-app
色々聞かれるはずです。何を聞かれているのかは今回割愛しますが、意味がわからない内はエンターキー連打で問題ありません。もちろん、後からpackage.json
をいじることで変更することも可能なので安心しましょう。
全ての質問に答えるとインストールが始まります。インストール終了後、以下のような内容が出力されます。これで開発環境の構築は終了です。
Running eslint --fix to comply with chosen preset rules...
# ========================
> vue-app@1.0.0 lint D:¥vue-app
> eslint --ext .js,.vue src test/unit test/e2e/specs "--fix"
# Project initialization finished!
# ========================
To get started:
cd vue-app
npm run dev
Documentation can be found at https://vuejs-templates.github.io/webpack
アプリケーションの起動確認
vue cli
を使用してアプリケーションプロジェクトの作成が終わりました。構築が正常に完了しているかどうか確認の意味も兼ねて、起動してみましょう。
まずは作成したアプリケーションプロジェクトへ移動します。
$ cd vue-app
続いて必要な依存モジュールをインストールします。
$ yarn install
最後に開発モードでアプリケーションを起動します
$ yarn dev
次のような内容の出力がされたと思います。
DONE Compiled successfully in 2820ms 10:39:56
I Your application is running here: http://localhost:8080
ブラウザを開いて、出力に記載されているlocalhost:8080を入力してみましょう。
この画面が表示されたら無事、環境構築が終了しています。
お疲れさまでした。