はじめに
Unity AR のテンプレートそのままに、とりあえず実機(Android)で動くことを確認するまでの手順のまとめです。
環境
Windows 10 22H2(ビルド 19045.3324)
Unity 2022.3.8f1
Unity Hub 3.4.2
手順
テンプレートから AR プロジェクトを作る
AR 用のテンプレートがあるので、それを選択してプロジェクトを作成します。
実機の Android バージョンにもよると思いますが、Android 11 以降の端末で動作させる場合は、「エディターバージョン」が Unity 2020.1
以降のものになっていることを確認してください。
Unity 2019.4
では Gradle の設定を変更する必要が後で生じます。1
テンプレートのシーンを開く
設定済みのシーンが BlankAR
として Assets/Scenes
の中に用意されています。
それを開き、確認用に Cube などを置きましょう。
(下の画像のシーンは、テスト用に Cube を追加済みです。)
XR Plug-in Management の設定
Edit
→ Project Settings
で Android のタブを開き、 Google ARCore
にチェックを入れます。
(Android で動かすために必要?)
ビルドターゲットの変更
File
→ Build Settings
で Switch Platform
を押下。
すると再ロードが走るので、下記のように Build
や Build And Run
が使えるようになるまで待ちます。
ここまでで、PC 側の設定は終了です。
Android で開発者モードを有効にする
端末によって多少異なるようですが、設定画面から端末情報にアクセスし、「ビルド番号」を7回タップすると開発者モードになります。
Android の USB デバッグを有効化する
開発者モードに変更後、設定画面に「開発者向けオプションが追加されているはずです。
その項目をタップ後に遷移した画面で、「USB デバッグ」という項目を ON にします。
PC と Android を USB で接続する
PC と Android を USB でつなぎます。
Android が使用できる(ロック状態でない等)こと、USB が「ファイル転送モード」になっていることを確認して下さい。
(ファイル転送モードについては、Android 側の通知画面に出ると思います。)
Unity で Build And Run
PC側に戻り、Unity で File
→ Build Settings
で Build And Run
を押下。
するとビルドが行われ(時間はかかると思います)、Android 側で実行されるはずです。
Android の開発者モードを解除する
確認が終わり、Android の開発者モードを解除したい場合は、「開発者向けオプション」最上部にある「ON」という項目をタップして「OFF」にすることで解除できます。
参考
Unity 側環境構築
[Unity]秒で作れるAR環境(2023年9月5日 最終閲覧)
UnityでAndroid向けにbuildして実機で動作確認する方法(2023年9月5日 最終閲覧)
Android 11 向けビルドに関して
Unity を使用して Android 11 向けにビルドする(2023年9月5日 最終閲覧)
Android 開発者モードに関して
https://appllio.com/android-development-mode-settings(2023年9月5日 最終閲覧)
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「参考」のセクションにある、Unity を使用して Android 11 向けにビルドするをご参照ください。 ↩