はじめに
UnityのARって最初の設定が結構たいへんでしたよね。各プラットフォーム用のARパッケージをインポートしたり、AR用にGraphics APIsを設定したり…
camera usageなど設定し忘れて画面真っ暗になってる人とかよく見ます。
Unityのテンプレートを使用することによってそこらへんの設定をよしなにやってくれるのでサクっと環境構築しましょう~
この記事を読むとこんなことができるようになる
- UnityのAR環境構築がカンタンにできる
解説
環境
- UnityHub 3.0.1
- Unity 2021.3
プロジェクトの作成
- Unity Hubを起動し、[新しいプロジェクト]を選択
- すべてのテンプレートから[AR]を選択しテンプレートをダウンロードし[プロジェクトを作成]を選択
ARテンプレートには予め、manifest.json
やpackages-lock.json
やProjectSettingsのアセットデータなどがAR用に設定されており、
プロジェクト作成時に自動的にAR Foundationなどの必要なパッケージがインポートされます。
とってもカンタン: )
シーンの準備…は無し
通常であれば、ARを使用するシーンではMain Cameraを削除してARSessonオブジェクトなどを配置する必要があります。
このテンプレートには既にそういったシーンの設定が済まされている「BlankAR」というシーンを用意してくれているのでそれを使用します。
とりあえず何かモノを置く
ボックスでもボールでも何でもいいので3Dオブジェクトを置きます。
その場に表示したいのでPositionの値は0にしておきます。
ARのハマりポイント
現実空間にオブジェクトを表示するというARの性質上、Unity上での3Dオブジェクトのサイズ感と現実空間とのギャップが生まれやすいです。(そのためUnityにはMARSというツールがある)
そのためオブジェクトのサイズ感を誤って「設置したのに表示されない」という落とし穴にハマることがあります。
表示されない場合はサイズの調整を行ってみてください。
XR Plugin Managementの設定
最後に実機で出すための設定をします。
今回の記事ではAndroidで出力するための手順です。
Edit > Project Setting > XR Plug-in Management > Android にある
[ARCore]にチェックします。
出力
部屋にUnityちゃんが出ました!(思ったより大きかった)
kawaii~~~~!!!!
おわり
UnityのBuilt-inのテンプレートを使用することでAR開発の環境構築がカンタンにできるのはとてもグッドだと思います。
個人的にはAR用シーンテンプレートも追加されているともっといいなと思いました。(BlankAR シーンとかサクっと作れると嬉しい)
参考させて頂いたURL
https://docs.unity3d.com/ja/2019.4/Manual/XR.html