QC検定は品質管理だけでなく、データ分析やDX推進にも直結する統計的思考を鍛える試験です。
私は第39回試験で準1級に成績上位で合格しました。
この記事では、試験の概要・得点結果・勉強時間などの合格体験記をまとめたいと思います。
QC検定1級試験とは
主に製造業における工場などにおいての、製品の品質を統計的に管理する能力を測る試験であるといえます。
その中でQC検定1級とは、品質管理の側面から組織の問題を解決・改善できる、高度な専門知識とリーダーシップが求められる最上級の資格であるといえます。
問題形式としてはマークシート試験と論述試験に分かれます。
●マークシート試験では
・手法分野:主に統計的手法を活用する計算問題
・実践分野:主に品質保証に関する知識問題
に分かれており、90分の試験でそれぞれの分野で50%以上、全体で70%以上を取らなくてはなりません。
特に手法分野の範囲が広く、本質の理解を試される計算問題が出題されます。
●一方論述試験では
与えられた4題から1題を選択し、30分で750文字を書き上げなくてはなりません。
この論述問題も自分の経験をもとに論述しなくてはならず、あまり時間的余裕のない試験です。
この時、マークシート試験と論述試験の両方を合格してQC1級、マークシート試験のみの合格で準1級となります。
(私はマークシート試験のみ合格で、成績上位合格をいただきました)
また、準1級合格者は次回の試験に限り、マークシート試験が免除されます。
受検しようと思った理由
①研修講師をしていて知識に自信がついた
研修では実験計画法の講義を担当し、準備の過程で「なぜそのような計算方法になるのだろう」と深く考えました。
その結果理解を深めることができたため、受検を決意しました。
②データサイエンティストとしてレベルUPしたい
QC1級では、統計手法の活用について高い理解が問われます。
そのため、この試験に合格することが「製造業で働くデータサイエンティスト」としてのレベルUPにつながると考えました。
成績上位合格時の私の得点
得点は開示されないので、あくまでマークシート試験の自己採点の結果です。
・手法分野:47/50 (94.0%)
・実践分野:40/51 (78.4%)
・合計:87/101 (86.1%)
終わった瞬間は手法分野は満点の自信がありましたが、つまらないミスを3つしてしまいました。
また、実践編が思ったよりも難しく、過去問で解いたときより点数が悪かったです。
勉強時間
受検が2025年3月だったので、半年前の2024年10月ごろから勉強を始めました。
正確な時間ではありませんが、トータルの勉強時間としてはおおよそ170~180時間ほどです。自分は一気に詰め込むのが苦手なため、半年前からコツコツ勉強するようにしました。

大切なことは、少しづつでいいのでなるべく早く始め、試験の1~2か月前あたりにはマークシート試験で合格レベルに到達しておくということです。
特にQC1級は論述試験もあるため、できるだけ余裕をもって合格レベルに到達しておきましょう!
勉強法
勉強法と使用教材は別の記事で詳しくまとめます。
よろしければ、ぜひご覧ください。