9月13日(土)に岩手県で開催された東北IT物産展2025 in 岩手に参加してきました。
本イベントは2014年に仙台で開催されたJAWS festaをきっかけとした東北のITコミュニティイベントで
2014年から2016年まで東北の各地で開催されており
今年、久々に岩手で開催されたとのことでした。
今回タイムスケジュールを確認したところAWSに関係する内容が多かったので新幹線に乗って参加してきました。
Seminar−1:まだ間に合う!AWSでAIエージェント構築に入門しよう
生成AIハンズオン本などで有名なKDDIアジャイル開発センター(KAG)のみのるんさんのセミナーでした。
Amazon Bedrock AgentCoreシリーズが発表され
AWSでのAIエージェント構築も大分身近になってきました。
本セミナーではAIエージェントの概要からAWSの各サービスを使用することで
どのようにAIエージェントを作成できるのかを基礎から説明していただきました。
AWSや各サービスによってAIエージェント構築入門のお膳立てはかなり揃ってきていると感じます。
Seminar−2:”自治体基幹システムの大変革~標準化とガバメントクラウド~”
ガッツリAWS側の話ではないですが、自分がガバメントクラウド案件を担当しているので非常に勉強になりました。
ガバメントクラウド先行自治体を担当されているベンダーさんの話を直接聞ける機会も珍しいので
岩手に来てよかったなと思いました。
内容はどちらかというとASPベンダーが標準化で直面した苦労話といった感じで
アプリケーションサイドの方達からは何度も笑いが起こっていた記憶です。
私もガバクラ案件で定例会に参加すると文字絡みの話題がほとんどだなと思っていたのですが、
まさかこれほど大変なはなしだったとは……。
AWSサイドの話としてはコスト周りの話ですとか、
そもそも自治体のデータをAWS,GC,OCI,Azure等の外資系パブリッククラウドに保存するのはいかがなものかといった
ガバメントクラウド案件特有の悩みを再認識させられる回でした。
Handson-1:APIからデータベースまで、全てサーバレスで作ってみよう!
本イベントのゴールドスポンサーであるヘプタゴン様が作成したハンズオンで
S3バケット上にアップロードした画像を圧縮する画像処理システムを
サーバーレスで構築するといった内容です。
ハンズオン自体はAPI Gateway周りの私が普段触らないサービスを触る機会があって個人的によかったです。
そして、ハンズオン資料自体を生成AIで作成されたというのが非常に印象的でした。
各サービスの構築手順がマネコンベースでしっかり説明されていること
必要なパラメータがコピペできるように作られていたり
なにより完走できるハンズオンが出力されているのが驚きでした(生成AIホント恐ろしい)
LightningTalk-2−2:"標準化・ガバメントクラウド移行を自治体の立場からのアプローチでコスト削減するには…"
こちらのガバメントクラウドテーマは自治体目線のお話でした。
リフトアップで逆にコスト増という話をよくきくガバクラ界隈でコスト削減を実現されている自治体様のお話です。
詳細は割愛しますが、AWS案件でコスト削減をする上での基本的な話をガバクラでもしようよ。という印象を受けました。
そして、本LTは自治体目線で自治体職員が旗振り役となってコスト削減を達成したという話ですが、
どの案件自治体でも自治体とベンダーの協力が不可欠だと感じました。
AWSのコスト削減は地道に無駄を省いていく作業だと思っているので双方の目線が合っていないと実現は難しいでしょうから。
ベンダーロック回避云々は置いといてガバメントクラウドと標準化はいい試みだと個人的には思っているので
コスト削減などの成功例が少しずつ増え広まってガバクラの印象も良くなればいいなと思います。
おしまい
今回はAWS関連のセミナーに絞って参加してきました。
東北地方でのオフラインイベントは決して多くないのが現状ですが、
実際に足を運ぶとコミュニティの活発さやエネルギーを感じることができます。
(本イベントの前夜祭としてわんこそばツアーがあったり、後日現地の方が遠方の方に地域を案内するイベントもあったようです)
引き続きできる範囲で参加し今度は自分が登壇できるように準備していきたいなと思いました。
最後になりますが、本イベントの運営を主導いただいた株式会社ヘプタゴンの方々には改めて御礼申し上げます。
本当に東北のITコミュニティを盛り上げたいという思いを感じられるイベントでした。


