AIXで作成した覚えのない論理ボリュームがあった
発見の経緯
mksysb実行中
rootvg についての情報ファイル (/image.data) を作成しています。0512-020 mkvgdata: 論理ボリューム fslv00 には、/etc/filesystems の中に
マウント・ポイントを正確に定義しているエントリーがありません。
そのため、論理ボリュームはバックアップされません。 論理ボリュームを
バックアップに含めたい場合には、mksysb を実行する前に
/etc/filesystems ファイルの中にスタンザを加え、このコマンドを再度
実行してください。
なにこのメッセージ
確認コマンド
# lsvg -l rootvg
rootvg:
LV NAME TYPE LPs PPs PVs LV STATE MOUNT POINT
hd5 boot 1 1 1 closed/syncd N/A
hd6 paging 64 64 1 open/syncd N/A
hd8 jfs2log 1 1 1 open/syncd N/A
hd4 jfs2 7 7 1 open/syncd /
hd2 jfs2 45 45 1 open/syncd /usr
略
fslv01 jfs2 22 22 1 open/syncd N/A
fslv02 jfs2 8 8 1 open/syncd N/A
fslv03 jfs2 10 10 1 open/syncd N/A
fslv04 jfs2 60 60 1 open/syncd N/A
fslv05 jfs2 2 2 1 open/syncd N/A
fslv06 jfs2 21 21 1 open/syncd N/A
略
fslvXXなんて知らない!こんなことが起きたら・・・
よくありそうな原因
mksysbをctrl+cやkillで止めた?
いつからなのかは調べてないですが、NIMでsmitからmksysbを取るときに
スナップショットを使用してバックアップを作成しますか? [はい]
こいつがデフォルトで設定されています。
コマンドラインの場合は
#mksysb -iTX /dev/hoge ←Tがスナップショット
これを設定しているときに途中で止めると外部スナップショットを消してくれずにこんなことが起きるかも
コイツラの確認
snapshotコマンドで確認できる
# lsvgfs rootvg | while read f ; do
snapshot -q $f
done
/ のスナップショット
現行 ロケーション 512 ブロック 空き 時刻
* /dev/fslv00 262144 247808 Thu May 16 13:38:48 JST 2024
/usr のスナップショット
現行 ロケーション 512 ブロック 空き 時刻
* /dev/fslv10 1835008 1810688 Thu May 16 13:38:55 JST 2024
/var のスナップショット
現行 ロケーション 512 ブロック 空き 時刻
* /dev/fslv11 524288 518912 Thu May 16 13:38:56 JST 2024
/tmp のスナップショット
現行 ロケーション 512 ブロック 空き 時刻
* /dev/fslv09 262144 259584 Thu May 16 13:38:55 JST 2024
/home のスナップショット
現行 ロケーション 512 ブロック 空き 時刻
* /dev/fslv05 262144 260608 Thu May 16 13:38:52 JST 2024
複数回止めてると各LVで複数個出ることもあり。
消し方
まずはマウントしてたら外しましょう。
# mount
略
/dev/fslvXX /admin/mksysb.xxxxxxx/xxxx/ ....
/dev/fslvXX /admin/mksysb.xxxxxxx/xxxx/ ....
/dev/fslvXX /admin/mksysb.xxxxxxx/xxxx/ ....
# umount /admin/mksysb.xxxxx.....
ついでsnapshotの削除
# snapshot -d ロケーション
上記で複数のロケーションがある場合も*がついているアクティブの方を消すと全部消える
このあとにmksysbを再実行するとちゃんと取れました。
スッキリ