概要
応用情報技術者試験に出題される単語のなかで、語源が面白いと思った単語についてまとめてみました。
目次
ウォッチドッグタイマ
プログラムが正常に動いているか監視するタイマです。一定時間で信号を発信しており、信号が受信できない場合に異常とみなし、検知することができます。
ウォッチドッグは「番犬」の意味です。
キャッシュ
CPUやブラウザが一時的にデータを保存して高速化する仕組みのことです。
「cash(現金)」と混同されがちですが、語源はフランス語の「cacher(隠す)」で、「隠し場所」という意味です。
サンドボックス
本来は「砂場」の意味ですが、ITではプログラムを安全に実行するための隔離された環境を指します。子どもが砂場で遊ぶように、外の世界に影響を与えず自由に試せるというイメージから来ています。
スニッフィング
ネットワーク上の通信を盗み見る行為です。
「sniff」は「鼻で匂いを嗅ぐ」という意味で、通信パケットを"嗅ぎ取る"イメージからきています。
スパゲッティコード
複雑に絡み合った、可読性の低いコードを指します。その様子がまるで皿の上のスパゲッティのように見えることから名付けられました。
デルファイ法
未来予測に使用される代表的な手法で、アメリカのシンク・タンクであるランド研究所で開発されました。
予測したいテーマに対して多くの専門家の意見を求め、その回答を統計的にまとめます。その結果を踏まてまた専門家に意見を求めるという方法を繰り返していきます。
デルファイは古代ギリシャの都市デルフォイからきています。デルフォイは太陽神であるアポロンの神託を授かる場所として知られており、また神官が神の意志を伝える「予言の地」でもありました。この神託のイメージから名付けられたといわれています。
参考
ハニーポット
元々は「ハチミツが入った壺」の意味ですが、セキュリティ分野では攻撃者をおびき寄せるための偽のシステムを指します。甘い罠に誘い込むというイメージです。
パンくずリスト
Webサイトの階層を示すナビゲーションに使用される部分のことです。童話『ヘンゼルとグレーテル』で、森に迷わないようにパンくずを落とした話が由来になっています。