ABAP(Advanced Business Application Programming)は、SAPシステムの開発とカスタマイズに使用されるプログラミング言語です。
以下に、その基本的な概念と使用例を示します。
ABAPでは、データ型を定義するためにTYPESステートメントを使用します。例えば、以下のコードでは、ty_dataという新しいデータ型を定義しています。
このデータ型は、gr、cl、nという3つのフィールドを持つ構造体です。それぞれのフィールドは、異なるデータ型(nは数値、cは文字)と長さを持ちます。
次に、この新しいデータ型を使用して、内部テーブルを宣言します。内部テーブルは、ABAPで一時的なデータを格納するためのデータ構造です。
この内部テーブルは、ty_data型のデータを格納します。
次に、データベースからデータを選択し、この内部テーブルに読み込みます。
このSELECTステートメントは、Z0124_TBL_002テーブルからデータを選択し、条件に一致する行をt_data内部テーブルに読み込みます。
最後に、この内部テーブルのデータをループ処理して出力します。
このループは、t_data内部テーブルの各行を処理し、各フィールドの値を出力します。
以上がABAPの基本的な概念と使用例です。他にも内部テーブルの操作、文字列操作など、さまざまな機能が提供されています。
【参考文献】
SAP ABAPプログラミング入門
アレグス株式会社 (著), 久米正道 (著)