結論
結果的には、プリオーソライゼーション(pre-authorization)の実施による、Paypalに対する仮チャージだったので、問題なし。
経緯
PolarDB for MySQLを検証しようと思い、Alibaba Cloudのアカウントを作成し、支払い方法はPaypalを選択しました。
PolarDB for MySQLでクラスタを作成する際に、「課金方法」は「従量課金」(Pay-As-You-Go)を選択して、利用を開始し始めると、急にPaypalから10.00 USDの支払い承認メールが通知され、おいおい、まだ使い始めで10ドルも使ってないよと思いながら、10.00 USDと言うキリの良い数字なので、デポジットか何かと思い、せっかくなので調査を開始したと言う背景です。
プリオーソライゼーションって何?
サポートにケースを登録すると、すぐに返信があり、下記のことが判明しました。
- 支払い方法がデフォルトのPayPalに設定されている場合、Pay-As-You-Goサービスを開始すると、プリオーソライゼーション(pre-authorization)が発生する
- プリオーソライゼーションでは、Alibaba Cloud側から、事前承認が発行され、PayPalアカウントに一定額が凍結される。(freezeと書かれていた)
- プリオーソライゼーションは、Alibaba CloudのBilling centerには表示されない。(請求ではないので、たしかにその動きで正しいが、初めてだと金額の意味がわからず戸惑うが冷静にスルーしましょう)
- アカウントの消費に依存するが、凍結額は、通常 10ドル / 15ドル / 35ドル / 50ドルとなる。
- プリオーソライゼーションは、10日ごとに更新される。追加額が凍結されるのではなく、上記の凍結額が継続されるとのこと
- 30日後にプリオーソライゼーションの凍結は解除される
- 毎月末に、Alibaba Cloudから「従量課金」(Pay-As-You-Go)への課金が行われます。
と、まあ、ツラツラと書きましたが、「従量課金」(Pay-As-You-Go)とは言え、事前に決済およびアカウントの確認のため、一定額の支払いが必要という事らしいです。(正確には一時凍結で、あとで返ってくる)
デポジットとは何が違うの?
海外のホテルでは、デポジットとして、一泊分の請求が事前に来るのはよくありますが、これは「利用可能な残高」であるため(つまり凍結されていない)ので、チェックアウト時に、宿泊代金として利用されることがあります。
プリオーソライゼーションは実際の支払いでは利用されず、取引が確定される前に一時的に一定金額が凍結される流れです
「従量課金」では、支払額が凍結額を超えない可能性もあるので、デポジットのように請求代金に含めたりはしないんでしょうね。
ちなみに
別サービスのObject Storage Service (OSS)をActivateしたら、またPaypalから10.00 USDの支払い承認メールが飛んできました。おそらく、サービス毎にプリオーソライゼーションが実施されるということなんでしょうね。
参考