今回の資料
Azure の利用が増えてきて、利用方法について確認してみたので、その記録を掲載してみます。今回はSQLサーバ周りです。SSRSが無くなり、PowerBIに変わるとMicrosoftから通知が出ているようなので、その辺りも少し確認してみます。
環境構築(Azure SQLサーバ)
オンプレのサーバを利用する場合、データベースに SQL server を利用するなら、OSはWindowsを選択して、SQL server をINSTALLして利用する流れとなりますが、PaaS の SQL server で、少し無料枠もあるので、使い方を確認したいと思います。
「SQL サーバー」を登録していきましょう。

サーバの登録です。
サブスクリプションやリソースグループは適宜…。「サーバ名」や「場所」は、御利用される部署のルール通りに…。

認証ですが、私個人の利用なので、余り考えずにEntraIDの利用としています。(パスワードを忘れそうなので…) 管理者として、自分を選択しています。

最終的に、今回は費用を掛けるつもりはないので、コストが発生しない事を確認します。

環境構築(Azure SQLサーバのデータベース作成)
SQLサーバの準備が出来たら、次にデータベース作成となります。

ただの御試しなので、コストが掛からないように「Aplly Offer」です。

他に目立つ設定項目は無いのですが、少しセキュリティにも配慮を…。

最後も、しっかりコストが掛からないことを確認して進めましょう。

上位の「SQL サーバ」の設定で、「セキュリティ」→「ネットワーク」→「ファイアウォール規則」の画面で、「クライアントipv4アドレスの追加」を設定して、自分のクライアントからのアクセスを許可します。

テーブル作成を行います。「データベース」の設定で、「クエリ エディター」を開きます。
EntraIDで認証してくれるようです。

概ねAzureポータルで操作できますが、Visual Studio Code(VSC)や、SQL Server Management Studio(SSMS)での制御も可能です。
Azure Data Studio というツールも用意されているようですが、こちらは、2026/02にサービス終了の掲示が出ており、VSCへ統合されるようです。
環境構築(VSC)
AZURE の設定直後に、VSCの設定を行うのは、やめた方が良さそうです。理由は、サーバへ接続する際、意味の解らないエラーが発生します。(Copilotにエラーを問うと「再度実行してみてください」と繰り返すばかりで…)私は翌日に作業しました。
AZURE の SQL サーバの利用にあたり、拡張から「mssql」のinstallが必要です。

AZURE で色々開発される場合、AZURE TOOLSもinstallしておくと便利です。
mssqlをinstallすると、VSC左端にメニューアイコンが増えます。
以下のアイコンから、「接続設定の追加」より、SQLサーバへの接続設定を定義できます。

メールアドレスでログインし、仮パスワードをメールに送信して、認証を取りました。

認証されると、設定項目値が選択できるようになり、接続情報が準備できます。
アカウント選択でも認証が必要ですが、最後は「サインイン」できます。

環境構築(SSMS)
SSMSも、無料で利用可能なツールです。
Visual Studio Installer でセットアップされるようです。

初回起動時に、アカウントの確認がありました。
私は、Microsoftアカウントでまとめているので、利用していきます。

接続情報を入力します。認証は、Microsoft Entra MFA にしました。

接続すると、認証を聞いてきます。ここでは「別のアカウントでサインインする」を選択し、メールアドレスを入力して、仮パスワードで認証しました。

次世代SSRSを使ってみる(PowerBI)
SQLサーバと言うと、色々な便利機能が使えるというのが特典です。
中でも、SSRS と言えば、テーブルデータを一覧表示する便利機能です。こちらのSSRS機能ですが、Microsoftよりサービス終了の掲示が出ており、PowerBIへ集約するそうです。
PowerBIは、SSRSのような一覧表示だけでなく、色々なグラフにも対応しており、無料で配布されているツールです。ただし、レポートを他のユーザーと共有したり、Power BI サービス上でリアルタイムに更新されるダッシュボードとして公開したりするには、有料プランを利用する必要があるようです。
PowerBIを起動し、データソースに「SQLサーバ」を選択し、接続情報を設定します。

私の場合、Microsoftアカウントに認証を集約しています。まずサインインです。

簡単に一覧画面を作成することが可能です。
テーブルや項目名に、日本語も使えるので、解りやすく準備できるならば、誰でも簡単に使えそうです。(ただし、表示するデータの権限設計は、難しいですねぇ…)

それにしても、SSRSはWeb公開出来ていましたが、PowerBIで出来なくなるのが大きなマイナスポイントですね…
最後に
世の中的には、まだオンプレのシステムが多く、クラウドのPaaS利用は、サブスクリプションによる利用が多い感触です。とりあえず、色々な活用方法を知っておく事(詳細はAiに聞けば済む)、多種多様な要件に対して、その場で提案する能力を身に着ける事が、今後のITerに必要なスキルなのだろうと思いました。
以上、お疲れさまでした~。








