経緯
購入したWin8.1タブレット(AT-02)で、easeUSでのドライブバックアップを取った上でWindows10のクリーンインストールを行った。
しかし、オーディオ、タッチディスプレイ等が正常動作しない上、easeUSのリストアも失敗してしまった。
様々な方法を試した結果、復旧に成功したので、備忘録をかねて掲載する。
必要なもの
Windows10インストールUSB (Windows PEが立ち上がればOK)
USBメモリ
キーボード
USBハブ
手順
※試行錯誤したものを思い出しながら書いているので、所々間違っているかもしれません。ご了承ください。
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バックアップを取っていた回復パーティションから、install.wimを取り出して、USBドライブに保存しておく。
(EaseUSの機能では回復パーティション内にアクセスできなかったため、パーティションをUSBドライブに書き出した。) -
Windows10 **(32bit)**のインストールメディアをUSBドライブに作成し、タブレットに接続する。
タブレットを起動し、Intelのロゴが出てきたところでEscキーを押してブートメニューを表示する。 -
Boot from file を選択し、Win10のインストールメディア→EFI→BOOT→bootia32.efiを選択してインストールメディアを起動。
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このコンピュータを修復する から修復メニューを呼び出し、その中からコマンドプロンプトを立ち上げる。
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Diskpartを呼び出し、タブレットのストレージ全体を初期化する。
その後ストレージをGPTに変換する。> diskpart DISKPART> list disk 一覧からタブレット内のストレージを選択(例ではdisk 0) DISKPART> select disk 0 DISKPART> clean DISKPART> convert gpt
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ブート領域とシステム領域を作成し、ドライブレターを設定する。
このとき、ブート領域にはEFIの指定を忘れないこと。【Win10】任意のディスクにEFIブートローダをインストールする
DISKPART> Create partition EFI size=200 DISKPART> assign letter=B DISKPART> Create partition primary DISKPART> assign letter=C DISKPART> exit
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抽出したinstall.wimから、システムイメージを展開する。
Dism /Apply-Image /ImageFile:(install.wimのパス) /Index:1 /ApplyDir:C:\
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ブート領域にブート用のファイルを展開する。
bcdboot c:\Windows /l ja-JP /s b: /f ALL
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復旧したWin8.1を起動する準備ができたので、一度シャットダウンした後USBドライブを外し、電源を投入する。
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「このコンピューターのハードウェアで動作するようにwindowsを構成できませんでした。」というエラーが出た場合、 Shift + F10 を押してコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力する。
cd c:\windows\system32\oobe msoobe
Windows 7またはWindows 10のインストール中に「このコンピュータのハードウェアで動作するようにWindowsを構成できませんでした」エラーが発生する | Dell 日本
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Windows8.1のセットアップ画面が立ち上がるので、初期設定を進める。
ライセンスキーがわからなければ、入力画面をスキップする。 -
セットアップが完了したら、ライセンスキーを調べる。(認証済みの場合は不要)
管理者権限のコマンドプロンプトで以下のコマンドを入力することで、ライセンスキーが表示される。wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey
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前の手順で表示したライセンスキーを使用して、ライセンス認証を行う。
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(必要であれば)Windows10へのアップグレードを行う。
アップグレード後のWindows Updateに、オプションの更新プログラムとしてドライバの更新が表示されるが、適用すると該当するハードウェアが操作不能になるものがあるので注意。
あとがき
普段からWindowsイメージの展開に慣れている方なら常識なのだろうが、私の場合回復領域に.wimファイルが入っていることすら知らないまま復旧を試みていたため、この手順にたどり着くまでに相当な時間がかかった。
また、復旧後に気づいたことだが、EaseUSでの復旧はストレージをGPTに変換した後に行えばうまくいったかもしれない。