OpenTelemetry を使用して使用して収集した Kubernetes Cluster のデータを New Relic の UI でモニタリングできるようになりました。今回は、とても簡単なインストール手順を紹介します。
この機能はプレビューとして公開されている機能でまだ開発中です。
今回のポイント
この記事で紹介しているポイントは、次の2つです。
-
OpenTelemetry Collectorのインストール方法を知る
クラスタ内に Helm チャートを使って nr-k8s-otel-collector をインストールする手順を紹介します。 -
Kubernetes Clusterのデータの確認方法がわかる
収集したデータを New Relic の Kubernetes の UI を使用して確認する方法を紹介します。
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概要
このアップデートでは、New Relic の Kubernetes 専用の GUI が New Relic の提供する Kubernetes Integration もしくは OpenTelemetry のいずれかを選択して Kubernetes クラスタをモニタリングできるようになっています。 OpenTelemetry をベースに Observability のメトリクスを収集したい場合でも New Relic のUIを活用できるというメリットがあります。
また、Helm チャートを使って nr-k8s-otel-collector をインストールだけの簡単な手順でデータを統合できるようになっています。
詳細についてはこちらのドキュメントで開設されています。
手順
Helm チャートの Config ファイルのダウンロードと設定
Config ファイルのダウンロード
下記のコマンドを実行するか、こちらのリンクから設定ファイルをダウンロードします。
curl -O https://raw.githubusercontent.com/newrelic/helm-charts/master/charts/nr-k8s-otel-collector/values.yaml
Config ファイルの設定
ダウンロードした values.yaml
のクラスタ名( cluster
)と New Relic のライセンスキー( licensekey
)の項目を変更して保存します。
Helm チャートのインストール
下記のコマンドを実行するとnr-k8s-otel-collector
が展開されてデータの収集が始まります。
helm repo add newrelic https://helm-charts.newrelic.com
helm upgrade nr-k8s-otel-collector newrelic/nr-k8s-otel-collector -f your-custom-values.yaml -n newrelic --create-namespace --install
=== output ===
Release "nr-k8s-otel-collector" does not exist. Installing it now.
NAME: nr-k8s-otel-collector
LAST DEPLOYED: Tue Sep 17 20:24:06 2024
NAMESPACE: newrelic
STATUS: deployed
REVISION: 1
TEST SUITE: None
インストールの作業は以上です。これだけで Kubernetes クラスタのデータをモニタリングできるようになります。
データ確認
New Relic の Kubernetes から nr-k8s-otel-collector で収集したデータの確認が可能でKubernetes のメトリクスや発生したイベント、出力されたログを New Relic 上で一元的にモニタリングできます。
nr-k8s-otel-collector で収集されたクラスタを表示する
Kubernetes の一覧から instrumentation.provider = opentelemetry
でフィルタリングすると nr-k8s-otel-collector で収集したクラスタのみ表示されます。
条件を設定して目的に合わせてクラスタの状態を確認
New Relic の Summary画面では、Pod や Node の状態を Namespace 等でグルーピングしてクラスタの状態を確認することが可能です。
また、Pod 等を選択することでCPUやメモリ、アラートの状態を確認することができるようになっています。
全体を俯瞰してみる
Overview Dashboard でクラスタ全体の状態を俯瞰して確認することができます。Summary では確認できなかった時系列の状態の変化を把握できることがメリットです。複数の観点でクラスタの状態を把握したい、過去に起きた事象を把握したい時に参照すると良いです。
最後に
簡単なインストール手順だけで Opentelemetry のデータを New Relic のプレビルドの UI 上で確認できました。カスタマイズできる設定項目も多いのでこれから検証が必要ですが、より細かな制御ができそうです。まだプレビュー中の機能ですが、ぜひ試してみてください。
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