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【Power Automate】自然言語からクラウドフローを作る Skill

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Last updated at Posted at 2026-10-17

📦 自然言語から Power Automate のフローを作る Skill

01_power_automate_skill_thumbnail.jpg

自動化したい業務はある。でも、Power Automate の画面を開くと、何から設定すればよいか分からない。

処理を始めるきっかけを選び、必要なアクションを探し、取得した値を次の処理へ渡す。やりたいことを説明するのと、それをフローとして組み立てるのは、別の作業です。

この間を埋めることを目指して、自然言語の依頼からフローのインポート パッケージを生成する power-automate-import-package を公開しました。

Power Automate でフローを組むことに慣れていない人でも、業務上の目的を伝えるところから始められるようにするためのエージェント用スキルです。

🎯 この Skill でできること

Skill は、エージェントに作業の進め方や判断基準を伝えるためのものです。本 Skill には、フローを設計するための指示と、インポート パッケージを作成・検査する Python コードをまとめています。

利用者が伝えるのは、まず「何をしたいか」です。エージェントが依頼を整理し、必要に応じて質問したうえで、Power Automate へ取り込むための zip ファイルを生成します。

ここでいうパッケージは、作成したフローを別の環境へ取り込むためのファイルです。生成した時点で、自分の環境にフローが作成されたり、業務の処理が実行されたりするわけではありません。

利用者側には、パッケージのインポート、接続の割り当て、テスト実行が残ります。フローの設計を支援するものであり、確認なしに本番の自動化を完成させるものではありません。

本 Skill は Microsoft の公式製品・機能ではありません。

生成対象は、Power Automate の非ソリューション フロー用インポート パッケージです。ソリューション形式、子フロー、Power Automate 環境への直接インポートは対象外です。

📋 利用に必要な環境

使う前に、次の環境が必要です。

  • Skill を読み込み、同梱の Python コードを実行して zip ファイルを出力できるエージェント環境
  • 生成したパッケージをインポートできる Power Automate の環境

利用者自身が Python コードを書くことは前提にしていません。 コードを実行するのはエージェント側です。ただし、文章を参照できるだけの環境では、パッケージの生成まで進められません。

また、利用できるコネクタ、接続先への権限、組織の制限などは、実際に使用する環境で確認してください。

💬 最初は短い依頼で構わない

最初からフローの設計書を書く必要はありません。たとえば、次のような依頼から始めます。

今日届いたメールの一覧を Teams に送るフローを作って。
申請リストに新しい項目が追加されたら、担当者へ通知するフローを作って。
毎月末に、経費精算の締め切りを自分へメールで知らせるフローを作って。

これらは依頼の書き方の例であり、すべての構成について動作確認済みという意味ではありません。確認範囲は後述します。

最初の依頼で、コネクタ名、アクション名、式、リスト ID などをすべて調べておくことは、利用の入口にしません。分かる範囲で、対象の名前や業務の目的を伝えます。

ただし、短く書けば何も確認されない、ということでもありません。対象を特定する情報や、処理結果を左右する判断が不足していれば、対話で具体化します。

❓ 質問されるのは、結果を変える判断

たとえば、メール一覧を Teams へ送る依頼では、実行するタイミングや投稿先が決まっていないことがあります。

その場合は、次のような質問で内容を詰めます。

実行するタイミングは、どちらにしますか。

A. 必要なときに手動で実行する
B. 毎日決まった時刻に自動実行する

Teams の投稿先も教えてください。
チャットかチャネルか、分かる範囲で名前を指定してください。

これは応答のイメージです。実際の質問は、依頼内容と、その時点で確認できる情報によって変わります。

利用者が判断するのは、「いつ動かしたいか」「誰に届けたいか」「どのデータを対象にしたいか」といった業務上の条件です。それをどのアクションや式で実現するかは、エージェント側で組み立てます。

🔎 対象の情報を取得できない場合

対象のサイトやリスト、投稿先などをエージェント側で調べられるかは、接続されたツールとアクセス許可に依存します。Skill を追加するだけで、組織内の情報をすべて自動取得できるわけではありません。

名前だけでは対象を特定できない場合や、必要な設定情報を取得できない場合は、追加の情報を求められることがあります。現在の Skill には、SharePoint のリスト ID や列の内部名が不明な場合に、取得方法を案内する指示も含まれています。

「最初から技術情報をそろえなければ依頼できない」ことと、「生成に必要な情報を途中で確認する」ことは別です。まず目的を伝え、足りない部分を対話で補う使い方を目指しています。

🚀 ダウンロードからテストまで

📥 1. Skill をエージェントへ追加する

スキルのダウンロード (Releases) から、次のいずれかをダウンロードします。

  • power-automate-import-package_JP.zip:指示と参照資料が日本語
  • power-automate-import-package_EN.zip:指示と参照資料が英語

使用するエージェント環境のスキル追加機能から、どちらか一方を登録します。登録方法や利用条件は環境によって異なるため、詳しくはリポジトリの README と使用する製品の案内を確認してください。

日英版は、異なる機能を持つスキルではありません。Python ビルダーは共通で、返答やアクション名、メモを依頼の言語に合わせる方針です。ただし、生成 AI の出力が毎回完全に一致することを保証するものではありません。

💬 2. 目的を伝え、必要な質問に答える

登録したスキルを使うエージェントに、作りたいフローを依頼します。

質問が返ってきたら、選択肢や説明に沿って答えます。技術用語が分からない場合は、分からないこともそのまま伝え、業務の言葉で説明して構いません。

📦 3. パッケージと設計内容を確認する

生成時には、zip ファイルだけでなく、アクションの一覧、値の対応、未確認事項、テスト時の確認項目なども返す構成にしています。

インポートする前に、少なくとも次を確認します。

  • 依頼した処理になっているか
  • 対象や通知先が正しいか
  • 依頼していない処理が加わっていないか
  • 未検証とされている箇所はどこか

🧪 4. Power Automate へ取り込み、テストする

生成されたパッケージを Power Automate へインポートし、接続を割り当ててテストします。

最初はテスト用のデータや投稿先で試し、処理する件数、登録内容、通知先、実行タイミングが意図どおりかを確認してください。

エラーが出た場合は、失敗したアクション名とエラーメッセージなどをエージェントへ伝えます。修正時は、動いている部分を不用意に変えず、必要な差分を直す方針にしています。

🏷️ 生成した後も読めるフローにする

自動生成では、動くかどうかだけに目が向きがちです。しかし、後から設定を変更したり、別の人へ引き継いだりするときには、処理の意図が読めることも重要です。

本 Skill では、元のアクション名を残し、その後ろに処理の目的を添えます。

依頼の言語 命名の例
日本語 項目の作成:申請情報の登録
英語 Create item - Register request

元の名前でアクションの種類を、後ろの説明でその役割を伝えます。

名前だけでは説明しきれない条件の意味や設計理由は、メモに残します。たとえば、次のような内容です。

作成した親アイテムの ID を、後続の子アイテムの参照列に設定します。

アクション名は「何をするか」、メモは「なぜそうするか」を補う役割です。名前の言い換えだけのメモを増やすことは目的にしていません。

アクション名とメモの考え方は、【PowerPlatform】ローコード開発のリファクタリング Power Automate 編 で詳しく説明しています。

🛠️ 生成を支える仕組み

利用者がパッケージ内部の形式を覚える必要はありませんが、裏側では、エージェントと Python に役割を分けています。

担当 主な役割
エージェント 依頼の解釈、質問、フローの設計、アクションや式の組み立て
Python ビルダー パッケージの外枠、識別子や参照情報の生成、zip 化、構造検査

生成後には、必要なファイルの有無、JSON としての解析、参照情報の対応、アクション名の重複、式の参照先などを検査します。命名やメモの不足については警告します。

ただし、この検査で業務要件の解釈や、すべてのコネクタ設定まで正しいと判断できるわけではありません。構造検査と、実際の環境での動作確認は別です。

🧪 現在の確認範囲

本 Skill は SharePoint 専用ではありませんが、生成できる構成と、実機で検証済みの構成は区別しています。

項目 確認状況
手動トリガーと SharePoint の「項目の作成」 インポートと実行を確認
参照列で関連付けた親子 2 リストへの登録 インポートと実行を確認
メモの保存先が description であること エクスポートした定義で確認
スケジュール トリガー エクスポートした定義で確認。インポートは未確認
SharePoint の自動実行トリガー エクスポートした定義で確認。インポートは未確認
スケジュールや自動実行でのコネクタのアクション認証 未確認

Outlook や Teams などを含む依頼例は、動作保証の一覧ではありません。未検証の構成を使う場合は、その旨を報告する方針です。使用するモデルや依頼の内容によっても、設計の精度は変わります。

🌱 自動化の入口を、業務の言葉にする

この Skill で目指しているのは、Power Automate の知識がなくても、確認なしで何でも自動化できる状態ではありません。

フローの設計に慣れていなくても、まず業務上の目的を伝えられること。必要な条件を対話で具体化し、生成されたフローを確認しながら試せることです。

作成画面の前で止まっていた業務があるなら、まずは「何を、いつ、どうしたいか」を、分かる範囲で伝えるところから試してみてください。

ソースと日英のスキルを、次のリポジトリで公開しています。本プロジェクトは MIT License で公開しています。

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