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SPSS Statistics 29の新機能

Last updated at Posted at 2022-09-16

IBM SPSS Statistics v29が2022/9/13にリリースされました。
最新バージョン29の新機能をご紹介します。

Version 29の新機能

 1.線形OLS(Ordinary Least Squares:最小二乗法)代替
  ・Lasso回帰
  ・Ridge回帰
  ・Elastic Net回帰
 2.Acceralated Failer Time(AFT)モデル
 3.疑似R2乗指標
 4.バイオリンプロット
 5.PythonとRのアップグレード
 6.選択されていないケースを非表示にする機能の削除
 7.ワークブックモードの強化
 8.検索の機能強化

1.線形OLS代替

過学習を抑えた汎化性のある線形回帰モデルを追加
・Lasso回帰とElastic Net回帰は、Base機能 SPSS Regressionオプションの機能

・Ridge回帰は、Base機能 SPSS Advanced Statisticsオプションの機能

・拡張ハブからモジュールをインストール
・[分析]メニュー>[回帰]>[線形OLS代替]

Lasso回帰

 ・L1ノルムの正則化の線形回帰モデルを推定
 ・トレースプロットの表示
 ・交差検証に基づいてアルファ・ハイパーパラメーター値を選択
image.png

Ridge回帰

 ・L2ノルムの正則化の線形回帰モデルを推定
 ・トレースプロットの表示
 ・交差検証に基づいてアルファ・ハイパーパラメーター値を選択
image.png

Elastic Net回帰

 ・L1ノルム(Lasso)とL2ノルム(Ridge)を組み合わせ線形回帰モデルを推定
 ・トレースプロットの表示
 ・交差検証に基づいて L1 比率とアルファ・ハイパーパラメーター値を選択
image.png

2.Acceralated Failer Time(AFT)モデル

これまでのノンパラメトリック:Kaplan-Meier法、セミパラメトリック:Cox回帰に加えて、パラメトリックな生存分析モデルを追加
・SPSS Advanced Statisticsオプションの機能
・[分析]メニュー>[生存分析]>[Parametric Acceralated Failer Time(AFT)モデル]
image.png

3.疑似R2乗指標

混合モデルの出力に、決定係数疑似R2乗と級内相関係数ICCのモデル評価指標を追加
*線型混合モデルではv28.0.1から疑似R2乗指標を出力しています
・SPSS Advanced Statisticsオプションの機能
・[分析]メニュー>[混合モデル]>[線型]で[変量因子]を指定
・[分析]メニュー>[混合モデル]>[一般化線型]で[変量効果]を指定
image.png

4.バイオリンプロット

変数のカテゴリごとに要約統計量と密度を表すグラフを追加
・SPSS Baseの機能
・[グラフ]メニュー>[グラフボードテンプレート選択]で[スケール変数]と[カテゴリ変数]を1つずつ選択
image.png

5.Python と R のアップグレード

Python 3.10.4 および 、R 4.2.0がIBM® SPSS® Statistics 29と一緒ににインストールされます。

6.選択されていないケースを非表示にする機能の削除

[データ]メニュー>[ケースの選択]で、[選択されなかったケースを除外]を選び実行すると、選択されなかったケースはデータエディタウィンドウから非表示となっていましたが、ケースは表示したままで、処理の対象から除外するSPSS Statistics 27.0.1 以前のバージョンの動作に戻りました。以下の図の罫線があるケースは、選択されなかったケースで処理から除外されます。
image.png

7.ワークブックモードの強化

ワークブックツールバーに、[すべてのシンタックスの表示/非表示]と[すべての出力の消去]の2つの項目が追加されました。また、ステータスバーに[クラシック](出力とシンタックス)モードと[ワークブック]モードを切り替えるボタンが追加されました。
image.png

8.検索の機能強化

ツールバーのフィールドに直接用語を入力するオプションと、ドロップダウン・ペインで結果を表示するオプションが追加されました。
image.png

まとめ

ぜひ、お試しください。

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