はじめに
この記事はTechCommit アドベントカレンダー2021の投稿です。
当時ネットワークやDBの知識を全くない、自分でも(専門は電気回路とC/C++などの組み込みエンジニア)
SORACOM製品・サービスを使い、簡単にIoTモニタリングシステムを作成しました。
目次
- 作品の概要
- SORACOMとは
- 準備するもの
- 実際の作品
- 参考資料
- 今後の課題
- あとがき
作品の概要
リモートワーカーのための室内環境⁺姿勢モニタリングシステムです。
ラズパイと3G回線ドングルを中心とした構成で、
温湿度・大気圧センサで室内環境の状況をセンシングし、
デスクに置かれた超音波距離センサを使いリモートワーカーの姿勢をモニタリングします。
主な機能
- ラズパイと3G/LTE回線のUSBモデム
- 温度・湿度・気圧センサで環境を見れる
- 超音波センサで人の位置を測定し長時間同じ姿勢を検知する
- SORACOM Harvest/SORACOM Lagoonにより、Webブラウザ上で簡単に確認できる
システム構成
温湿度・距離センサからの取得値をRaspberryPiで加工し、セルラー通信を使いデータをクラウドへ送信します。(SORACOM Air)
次に、SORACOM Harvestが受信データを収集・蓄積します。
SORACOM Harvest自身でデータを見ることは可能ですが、SORACOM Lagoonでデータを見やすくするためにダッシュボードの作成します。
SORACOM Lagoonにより、Webブラウザ上でURLを公開すれば開発者以外の方にも閲覧が簡単になります。
SORACOMとは?
「IoTテクノロジーの民主化」をモットーに掲げ、IoTプラットフォーム(デバイス・サービス・インフラ・etc)を提供する会社です。
自分の推し企業でもありますw(企業に対して「推し」という言葉を使っていいのかわかりませんが・・・)
モットーにもあるように、IoT技術の浸透のためにサポートも大変豊富です!エンジニアとしての自分も大変助かっております!!
例えば・・・
- IoTレシピ(記事・動画)
- SORACOM製品のユーザーグループ主催の勉強会・イベント(SORACOM社員も参加されてたりします!)
- テックカンファレンス
- イベント(夏休みの自由研究:製品貸し出し、コンテストの主催や協賛)
準備するもの
- RaspberryPi4 Model B
- RaspberryPiOS
- 3G USBドングル AK-020 (SORACOM スターターキット)
- センサ
- 温湿度・大気圧センサ(BME280)
- 超音波センサ (HC-SR04)
ソースコード
ソースコードは全てPythonで書いています。
全てフルスクラッチで書いているわけではなく、SORACOM IoTレシピ等を参考にして手を加えております。
実際の作品
作品物の写真
Webブラウザ上のグラフ(SORACOM Harvest)
ダッシュボード(SORACOM Lagoon)
実際に動かしてみた動画
リアルタイムでダッシュボード内の値が変化することが分かるかと思います。
(初の撮影&YouTube投稿なので、かなり見にくいのはご容赦を…)
今後の課題
- ダッシュボードはまだまだ改良できる点が多く、SORACOM Lagoon自体も奥が深いのでもっと弄って遊んでみたい
- SORACOM Lagoon機能である、データの異常値通知機能を導入していきたい
参考資料
あとがき
実際にSORACOMサービスを使い開発することで、IoT製品開発の障壁の低さに驚きました。(それだけSORACOMさんが使いやすくなるために頑張っていることが伺えます。)
ネットワーク・データ収集/蓄積を知らなかった、組み込みエンジニア初心者でも1週間で作れることができました。
ぜひ、他の方も試して頂きたいです。