起動途中で止まってしまうVMを物理サーバのようにレスキューモードで起動する方法。
コンパネからでは出来ないため、openstackコマンドから実施します。
VMは起動していても停止していてもできますが、停止はsoft shutdownのためACPIが動く環境でないと停止されません。
なので、VMは停止させてからの方が良いかもしれません。
また、レスキューCDのイメージを先行してglanceに登録しておきましょう。
レスキューモードに移行
openstackコマンドが利用できるノードにログインします。(今回はコントロールノードで実施します)
レスキューモードに移行します。
nova rescue --image <レスキューisoのイメージUUID> <対象VMのUUID>
例)
(keystone)# nova rescue --image 6a207a98-8f39-47ea-aa1d-56f59c1389f2 987426d4-cdd0-435e-9553-9b7eb7367c95
コンパネ上でVMのステータスが「レスキュー中」となります。
この状態でコンパネまたはVNCでアクセスするとisoからVMが立ち上がります。
レスキューモードの解除
openstack server unrescue <対象VMのUUID>
例)
(keystone)# openstack server unrescue 987426d4-cdd0-435e-9553-9b7eb7367c95
エラーになった場合
レスキューモードに移行せず、VMのステータスがエラーとなった場合はDBのレコードを直接編集し、対処します。
phpMyAdminなどでデータベース名 novaの instancesテーブルの対象VM行の vm_stateの値を rescuedへ修正します。
VMのステータスがレスキュー中となるので、項目2の「レスキューモードの解除」を実行します。