#医療情報技師 2019 医学医療編
パッと解いてみて、うやむやになっているところをまとめてみた
##平均在院日数
退院した患者が何日入院していたか
在院患者延べ数÷[(新入院患者数+退院患者数)÷2
これがイマイチ理解できない
まず理解すべきところは_のべ患者日数_ というところです。
1日1人カウント。
1人が50日間入院していたら50人。2日間の入院が25人いた場合も50人です。
これを、『その期間内の入院患者数と退院患者数を足して2で割ったもの』で割る。
Aさんが入院したら、1。同じAさんが退院したら、プラス1。合計して2です。
このままだと、同じ人が2回カウントされていますので、2で割る。……という考え方でいいと思います。
##医療機器の分類
医療機器は使用安全上のリスクの大きさから3つに分けられる。
###高度管理医療機器
機器の機能障害によって患者に大きな影響を与えるもの
輸液ポンプなどもそう
###管理医療機器
電子内視鏡など
###一般医療機器
使用目的に沿って適正に使用されている状況で副作用や機能障害が生じた場合でも、人の生命および健康に与える影響がきわめて軽いものをさす。 体外診断用機器、鋼製小物(メス、ピンセット、鋏(はさみ)など)、聴診器、水銀柱式血圧計、X線フィルム、歯科技工用用品などが含まれる。
##根本原因分析(RCA)
インシデントなどから根本的な原因を追求する方法
###4M4E分析
4M5E分析とはフレームワーク型の分析手法で、インシデントやアクシデントの要因を4つの「M」の視点から分析して、さらに対策を5つの「E」の視点で行う手法です。
インシデントやアクシデントが発生した場合、4M5E分析では下図の4つの「M」の視点から分析していきます。
###SHELモデル
当事者である人間(概念図中心のL:LIVEWARE)が最適な状態を保つためには4つの要因が影響しているということを表したものです。
中心のLが不定形な外縁となっているのは、人間が状況によってその能力や限界が様々に変化することを表しており、その不定形な外縁にピッタリと合うように4つの要因と当事者自身の対応を考えるというモデルです。
##診療ガイドラインの目的
- 医療の質の向上
- エビデンスの提供
- 患者への情報提供
- 施設格差の解消
##特別生物由来製品
生物由来製品とは、人その他の生物に由来するものを原料又は材料として製造をされる医薬品、医薬部外品、化粧品又は医療用具のうち、保健衛生上特別の注意を要するものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。(改正薬事法第2条第5項)
特定生物由来製品とは、生物由来製品のうち、販売し、賃貸し、又は授与した後において当該生物由来製品による保健衛生上の危害の発生又は拡大を防止するための措置を講ずることが必要なものであつて、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう。(改正薬事法第2条第6項)
具体的には….
血液製剤(赤血球製剤、血漿製剤、血小板製剤)
血液凝固因子
人血清アルブミン
人免疫グロブリン などがある。
###使用上の注意
患者の同意が必要です
人の血液より調製される製剤にはアレルギー反応や感染症などの危険性があります。医療機関はその内容と血液製剤や血漿分画製剤の必要性を患者様に説明し同意を得る必要があります。
20年間 その情報を保管する義務があります。( 医療品医療機器等法 )
##処方箋について
保険診療による長期投与の制限は原則廃止されている。医師の判断による適切な期間の投与が可能である。
ただし
- 麻薬・向精神薬(最大14〜90日)
- 発売後一年の新薬は投与制限がある(原則として最大14日)
- 麻薬の処方時には患者の住所及び麻薬使用者の免許証番号の記載が必要(麻薬及び向精神薬取締法)専用の処方箋が必要
放射線医薬品を用いた検査
- 骨シンチグラフィ
- PET検査
##新薬開発のステップ
- 基礎研究
- 非臨床研究 (動物実験)
- 臨床研修
臨床検査はさらにステップが分けられる
- 臨床薬理検査 健常人や患者ボランティアに薬物動態を検査する
- 探索検査前期 患者を対象として推奨容量を推定する
- 探索検査後期 効果・安全性を検査する
- 検証試験 多くの患者に有効性・安全性を検証する
- 製造販売後臨床検査 販売後も安全性・有効性を検査する
##検定方法
###t検定
正規分布に従う2群の差を検定する
独立の2群と対応のある2群の2種類がある
###符号検定
正規分布に従わない場合に介入前後に変化があるか検討する方法
###符号付け順位和検定
正規分布に従わない対応のある2群の差を比較する手法である
###Wilcoxonの順位和検定
正規分布に従わない対応のない2群の差を比較する手法である
##臓器がん登録
専門の医師が属する病院などで実施される、全ての病院が対象ではない
全国がん登録では都道府県に届け出ることが義務化されている
全国がん登録に登録される情報は個人情報(氏名、性別、生年月日、住所)、診断を行った医療機関名、診断日、がんの種類と進行度、発見の経緯、治療内容、死亡日