はじめに
突如スマホでShellを使いたくなったことはありませんか?
そんな時は iSH
というアプリをインストールすることによってShell、Linuxの実行環境を利用することができます!
概要
iSH
というアプリは、Alpine仮想環境を利用することができるので、その上で、Pyenv環境を構築してPythonをインストールする。
注意点として、Pythonのビルドに数時間かかるので、時間のある時に作業することをお勧めします。
1. App
iSH をインストールします。
操作の対応
・Tab
キーは「右矢印に縦線のアイコン」から入力できます
・Ctrl
を入力するには、「^
」のアイコンを押し、対象のキーを押すことで実行できます。
・Esc
を入力するには、「円に左上矢印のアイコン」をタップすると入力できます。
・矢印入力は、「上下左右の矢印のアイコン」をタップたまま、操作したい方向に移動して離すと入力できます。
使いたいコマンドが見つからないものは、以下のように入力することで追加でいます
apk add <使いたいコマンド>
2. Pyenv
2.1 利用するコマンドを追加
以下を実行して、Pyenvに必要なコマンドを追加します。
apk add --no-cache git bash build-base libffi-dev openssl-dev bzip2-dev zlib-dev xz-dev readline-dev sqlite-dev tk-dev
apk add linux-headers
2.2 Pyenvをクローン
git clone https://github.com/pyenv/pyenv.git ~/.pyenv
cd ~/.pyenv && src/configure && make -C src
2.3 パスに追加
Alpine環境では、~/.profile
にパスを追加することになっていますが、~/.ashrc
の方が個人的にわかりやすいので、以下のコマンドで、~/.ashrc
にパスを追加できるようにファイルを記述します。
echo "[ -f ~/.ashrc ] && . ~/.ashrc" >> ~/.profile
以下のコマンドで、Pyenvのパスを追加します。
echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.ashrc
echo 'command -v pyenv >/dev/null || export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.ashrc
echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.ashrc
3. Python
かなり時間がかかるので、ここからは時間がある時に実行することをお勧めします。
また、このアプリは端末がスリープになったり、別のアプリにフォーカスを移動すると、一定時間で実行が止まり、最初からになるので、注意してください。
ここでは、Python 3.10.12をインストールします。
pyenv install --list | grep 3.10.12
pyenv install -v 3.10.12
pyenv global 3.10.12
Reference