🎯 はじめに
これまでの記事(【やさしいGA4①】GA4とは?仕組みとできることを理解する、【やさしいGA4②】GTMを使ったGA4設定とUTMパラメータ設計)では、
GA4の基本構造と設定の流れを解説しました。
実際に運用を始めると、こんな課題に直面する方が多いはずです👇
- 「イベントが計測されない」
- 「数値が合わない・急に減った」
- 「誰が何を変更したのかわからない」
本記事では、GA4を安定的に運用し、正しいデータを得るためのトラブル対応と改善の考え方をまとめます。
第7章 よくあるトラブルと確認ポイント
GA4/GTM運用時によく起きるトラブルを原因別に整理しました👇
| 症状 | 主な原因 | 対応策 |
|---|---|---|
| イベントが計測されない | トリガー条件の誤設定 or GTM未公開 | GTMで「プレビュー」確認→正しいURL/クリック対象かを再確認 |
| コンバージョンが反映されない | GA4で「コンバージョンとしてマーク」していない | GA4管理画面→イベントを「コンバージョン」に設定 |
| 数値が少ない・ずれている | 日付範囲・フィルタ設定・重複除外 | 比較期間と一致条件を確認。UAとの比較は非推奨 |
| UTMパラメータが反映されない | LPリダイレクトやJS遷移でURLが変わる | URL保持設定/リダイレクト除去を検討 |
| LINE・SNS経由で計測切れ | アプリ内ブラウザでCookieが分断 | パラメータ付与・ユーザー単位分析で補完 |
| 複数人で変更し混乱 | 管理者不在・権限管理なし | GTMで権限設定+運用ルールを明文化 |
📍 ポイント:
「設定」よりも「検証」をルーチン化することが、正確なデータ運用の第一歩。
🧾 ③ 年次レビューとルール更新
GA4はGoogleの仕様変更も多いため、定期的なルール点検が必須です。
| 項目 | 内容 | タイミング |
|---|---|---|
| イベント命名規則 | 一貫性の確認・重複削除 | 半年〜年1回 |
| 権限設定 | 閲覧/編集権限の見直し | 年1回 |
| GA4プロパティ構成 | 不要データ/不要ビュー整理 | 年1回 |
| レポートテンプレート | KPI変更に合わせ更新 | 施策見直し時 |
📍 目的:
データ構造を“生きた状態”に保ち、分析の正確性を維持する。
💬 まとめ
GA4の運用は、設定を正しく行うことよりも、“安定して使い続けられる体制”を作ることが重要。
- 計測エラーを検知できるルーチン
- 権限・承認ルールの整備
- 年次レビューによる改善
これらを整えることで、
“GA4は単なる分析ツールではなく、意思決定のための基盤になる。”
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