環境
CentOS8はWindows10上で仮想マシンをたてて、そこにインストールして使う前提。
問題
CentOS8で日本語を入力できない。
(OSインストール時にはキーボードも日本語にしたし、言語やロケールも日本語に設定した。表示(出力側)自体は日本語になっている)
解決方法
手順
1. まず「設定」を開き、「Region & Language」を開く。
設定画面
2. 入力ソースの項目があるので「+」ボタンを押す。
すると入力ソースの言語一覧が出てくるので「日本語」を押す。
3. 「日本語」を押してみてチェックが着くだけ or 日本語の入力ソース一覧が出てくるが、「日本語(かな漢字)」がない場合は次の手順に移る。
日本語の入力ソース一覧が出て「日本語(かな漢字)」があれば手順7に移る。
※開いた時の入力ソース一覧のイメージ
4. ターミナルを開いて下記のコマンドを実行し、日本語入力に必要なパッケージをインストールする。
インストールしてる物の詳細については後ろの方で言及します。
# dnf -y install libkkc libkkc-data ibus-kkc
必要なものがインストールされて、最後に「完了しました!」となればOK。
・・・(中略)・・・
インストール済み:
ibus-kkc-1.5.22-9.el8.x86_64 libkkc-0.3.5-12.el8.x86_64
libkkc-data-1:0.2.7-12.el8.x86_64 libgee-0.20.1-1.el8.x86_64
libkkc-common-0.3.5-12.el8.noarch marisa-0.2.4-36.el8.x86_64
skkdic-20170102-4.T1100.el8.noarch
完了しました!
※実は実施1回目にインストール中にGPGキーが設定されていないとか何とかと言われ、インストールに失敗した。その件については別の記事でとりあげようと思う(需要なさそう…)
5. 再起動する。
6. 再度手順1と2を行って「設定」の入力ソース一覧を開く。
7. 入力ソースの言語一覧の「日本語」を押して、日本語の入力ソース一覧を開いたら「日本語(かな漢字)」を選択し、「追加」ボタンを押す。
8. 「Region&Language」メニューに戻ったら、入力ソースに追加された「日本語(かな漢字)」を選択状態にし、「設定」を閉じる。
これでSuper(WindowsならAlt横のWinキー)+spaceキーを押せば日本語入力できるようになるはずです。
日本語入力モードに変えるときのショートカットキーを変更したい場合は次の手順に進みます。
11. 「タイピング」の項目の「次の入力ソースへ切り替える」を押し、自分の好みのキーの組み合わせを押す。自身は「半角/全角」を設定した。
インストールしたものについて
今回はkkc(かなと漢字の変換を行うシステム)とibus(様々な言語入力を可能にするシステム)を導入することで日本語入力を可能にしようとしたため、、そのために必要なライブラリ(libkkc、ibus-kkc、libkkc-dataなど)をインストールした。
そもそもkkcとかibusって何?…
・libkkc (Japanese Kana Kanji conversion library):
kkcはKana Kanji conversionの略で、かな・漢字間の変換をサポートするシステム。libkkcはそのライブラリ。
・ibus-kkc (Japanese Kana Kanji input method for ibus):
ibusというのは色々な言語の入力を可能にするシステム。ibus-kkcはibus用のkkcということで、日本語版IMEといったところか。
参考にさせていただいたサイト
・インストールする物について参考にした
https://ufuso.jp/wp/漢字入力ができないとき%EF%BC%88centos-8%EF%BC%89/
・kkcや入力メソッドについて
https://www.ospn.jp/osc2016-kyoto/pdf/OSC2016_Kyoto_openmanyo.pdf
・ibusについて:
https://wiki.archlinux.jp/index.php/IBus