はじめに
この記事は、2019年9月5日に開催の サポーターズCoLab勉強会「ネットワーク基礎実験ハンズオン - ルータを用いたネットワークの構築」のための資料です。勉強目的での利用をしていただくことは構いませんが、内容についてはサポートできかねますのでご了承ください。
この記事の目的
Ciscoネットワーク機器のはじめの一歩として、パケットトレーサー上で簡単なネットワークを構築して通信を行う実験の手順を説明します。コマンドを含めた解説はこちら
実験内容
- スタティックルーティングによるネットワーク構築
- ダイナミックルーティングによるネットワーク構築
事前準備
以下の記事を参考にPacket Tracerを入手しダウンロード・インストールを行い、起動してください。
Cisco Packet Tracerの入手方法 - Qiita
操作・コマンド集
この記事ではコマンドの使い方やパケットトレーサーの操作方法は解説しません。操作やコマンドについては、都度以下の記事を参照し、必要な変数を書き換えるなどして使ってください。
Packet Tracerでルータを用いたネットワークの構築 - 操作・コマンド集
手順
スタティックルーティングによるルーティング
-
ルータとPCを図のように接続し、各機器の電源を入れる
- パケットトレーサー上では配置した瞬間に電源は自動でONになります
-
PCのIPアドレスとサブネットマスクを図の通り設定する
-
ルータの設定を行う
- ルータ起動時に
[yes/no]
のような確認が出た場合はno
と入力する - 特権モードに移行する
- グローバルコンフィグレーションモードに移行する
- 図中の各ポートの特定コンフィグレーションモードに移行し、図の通りIPアドレスを設定する
- ルータ起動時に
-
PCとルータの
間でping
が通るか確認する -
各PC間で
ping
を実行し、この時点でまだ通信が できないこと を確認する -
チートシートを参考に、ルータのルーティングテーブルの設定を行う
-
各PC間で
ping
が通ることを確認する -
ルータで
show ip route
コマンドを、PCでtracert
コマンドを実行し、結果を確認する
ダイナミックルーティングによるルーティング
-
ルータとPCを図のように接続し、各機器の電源を入れる
- パケットトレーサー上では配置した瞬間に電源は自動でONになります
-
PCのIPアドレスとサブネットマスクを図の通り設定する
-
ルータの設定を行う
- ルータ起動時に
[yes/no]
のような確認が出た場合はno
と入力する - 特権モードに移行する
- グローバルコンフィグレーションモードに移行する
- 図中の各ポートの特定コンフィグレーションモードに移行し、図の通りIPアドレスを設定する
- ルータ起動時に
-
PCとルータの
間でping
が通るか確認する -
各PC間で
ping
を実行し、この時点でまだ通信が できないこと を確認する -
チートシートを参考に、ルーティングプロトコルを
RIP
に設定する -
チートシートを参考に、
RIP
でルーティングテーブルを設定する -
各PC間で
ping
が通ることを確認する -
ルータで
show ip route
コマンドを、PCでtracert
コマンドを実行し、結果を確認する