その名はActionScript
JavaScriptにはかつて、兄弟と呼べる存在がいた。
その名をActionScriptという。
彼らはどちらもECMAScriptの「方言」で、共通する部分があった。
とは言っても、片や動的型付けでプロトタイプベース、片や静的型付けでクラスベースであり、似通っているとは言い難かった。
それでも近くに居た
JavaScriptをHTMLのscriptタグに書けば動く、というのは知っている人も多いだろう。
ActionScriptが動作していたのは、Flash (Adobe Flash) の中だ。
かつての時代を知っている者ならば、Flashゲームを目にしただろう。
そう、JavaScriptと共に、Webを盛り上げようと頑張っていたのだ。
Flashのサービス終了
だが、Flashには終焉が訪れる。
HTML5が台頭することにより、Flashに頼らなくともインタラクティブなWebページを作れるようになった。
ブラウザの拡張機能であるAdobe Flash Playerは、セキュリティ面の問題があると取り沙汰された。
そして、Flashのサービス終了と共にActionScriptも消えていった。
失った先に
こうして、JavaScriptは兄弟を失った。
だが、Ecmascriptの理念は生きている。たとえ他の言語が滅びてしまっても、Ecmascriptの下にJavaScriptは在る。
Ecmascriptの仕様は2023年にも更新されているし、ESlintの名前の由来にも使われている。
終わりに (賢者モード)
ActionScriptの話と見せかけて、「Ecmascriptって何?」に対するざっくりとした説明でした。
「そんな歴史があったんだな」くらいに思ってもらえたら充分です。