1.はじめに
最近、生成 AI を使う機会が増えてきました。
調べ物をしたり、文章を整えたり。
業務でも日常でも、ほぼ毎日使っています。
でも、Qiita や社内外の活用事例を見ると…
- 本格的に AI エージェントを業務に組み込んでいる人
- 生成 AI を前提に仕事を組み立てている人
こんな例を見るたびに、ふと思います。
自分は生成 AI をちゃんと使えているのかな?
毎日使ってはいるものの、このままで本当にいいのか。
どこかモヤモヤした気持ちが残ります。
そこで今回は、このモヤモヤを整理してみます。
この記事で整理するモヤモヤの焦点は、自分自身の考え方や行動(内部要因)です。
会社の状況や周囲の環境(外部要因)は、今回扱いません。
2.自分が生成 AI を使う場面
まずは、今の自分がどんな場面で生成 AI を使うのか整理してみます。
普段は「ここで使う」といった使いどころを意識せず、日常的に使っています。
振り返ってみると、大きく2つの使い方に分かれました。
2-1.業務補助
一番多いのは、作業の「ちょっとした手助け」です。
技術調査や文章作成など、補助的に生成 AI を使っています。
| 場面 | 具体例 |
|---|---|
| 技術調査 | 調査内容の要約・整理 |
| 文章作成 | メール・チャット文章の添削 |
| 資料作成 | アウトライン作成・本文整理・レビュー補助 |
| ルーチン業務 | タスク整理・報告書作成の効率化 |
| 問題解決 | 設計・実装トラブルのサポート |
2-2.思考整理&アイディア出し
もう一つは、自分の考えを整理したり、アイディアを広げるときです。
一人で考えると視点が偏りがち。
生成 AI とやり取りすることで、思考を整理したり、新しい視点をもらったりしています。
| 場面 | 具体例 |
|---|---|
| モヤモヤ整理 | 悩み・課題の言語化 |
| 振り返り | 行動・思考プロセスの整理 |
| 立ち位置チェック | 自分の立場や伝わり方の確認 |
| 情報整理 | 他者発言・資料の整理 |
| アイディア拡張 | 異なる視点・発想の獲得 |
2-3.自分と最前線の人の違い
整理すると、今の自分は「業務補助」や「思考整理」が中心です。
仕事の進め方はほぼ従来通りで、生成 AI は「なんとなくここは任せられそうだな」と感じた部分で使う程度です。
一方、最前線の人は違います。
- 生成 AI を軸に仕事を組み立て
- 成果物や日常業務の一部を生成 AI に任せ、自分は別のことに集中
- 複数の AI エージェントを駆使し、ほぼ人手なしで一部業務を回すことも
こうしてみると、自分はただ使っている状態。
最前線の人のように活用している状態とは差があります。
最近こういう話もよく聞きます。
- 「エンジニアの仕事は 生成 AI に置き換わるのでは?」
- 「生成 AI を使いこなせる人と、そうでない人の差が広がる」
そんな状態でこうした話を聞くと、どこか焦りを感じてしまいます。
もしかすると、この感覚こそが、自分のモヤモヤの正体なのかもしれません。
3.「使用する」と「活用する」の違い
ここで、ふと思いました。
生成 AI を「使用する」と「活用する」は、具体的に何が違うんだろう?
前章の通り、今の自分は使っている(=使用する)状態。
活用している(=活用する)状態との違いを見てみます。
| 観点 | 使用する(自分) | 活用する(最前線) |
|---|---|---|
| 業務の進め方 | 自分主体+生成 AI 補助 | 生成 AI 前提で業務設計 |
| 成果物の作り方 | ベース情報+簡易プロンプトで生成 | プロンプト中心で生成 |
| 日常業務 | 一部業務の補助 | 一部業務の自動化 |
| 具体例 | 調査補助・資料作成補助・思考整理 | 調査分析レポート作成・顧客向け提案書作成・戦略や構想整理 |
表の具体例は、あくまで筆者の直近の使い方をもとにした対比です。
人によって状況は異なるので、例えば開発系の方はこのように置き換えて読むと良いかもしれません。
- コード・アプリ作成補助(=使用する)
- コード作成・アプリ自動実装(=活用する)
本章の「活用する」は、初投稿時点の筆者の理解や仮説をもとに整理したものです。
今後、生成 AI や業務理解が進む中で、捉え方が変わる可能性があります。
モヤモヤの正体は、生成 AI との関わり方における「使用する」と「活用する」の差。
このギャップを埋められれば、モヤモヤを解消できそうです。
次は、どうすれば「使用する状態」から「活用する状態」へ進めるのかを考えてみます。
4.「活用する状態」に進むには
「活用する状態」に進むにあたって、まずこう思いました。
何から始めればいいんだろう…?
4-1.そもそも自分はなぜ「使用する状態」か
世の中には、生成 AI に関する情報があふれています。
Qiita、SNS、社内外のニュースや事例。
新しいツールや活用例の紹介が数多くありますが、情報の多くは「生成 AI での成果物や個別サービス」に偏りがちです。
中には、「ここまでできるのか」と驚くような事例もあります。
それでも自分が「活用する状態」に進めていない理由は、これです。
活用するには、生成 AI の基礎や全体像を理解する必要がある。
でも、自分はまだ理解できていない。
基礎や全体像を押さえないまま情報を集めても、それを業務にどう組み込むのか、組み込んだ際のリスクも含めて自信を持って判断するのは難しい…
その結果、今の自分はまだ「使用する状態」に留まっています。
4-2.どう進めるか
自分は、いきなり業務に当てはめて考えるのがあまり得意ではありません。
過去にクラウド(Azure)を学んだときも、基礎や全体像を押さえずに個別サービスばかり追ってしまい、業務でうまく応用できませんでした(参考記事)。
この経験から今回は、まず基礎や全体像を押さえて土台を作ることにしました。
土台ができてから応用に進む方が、「活用する状態」に近づきやすそうです。
4-2-1.基礎として押さえたい観点
まずは、次のような観点を押さえたいと思っています。
| 観点 | 押さえたいこと |
|---|---|
| 背景や歴史 | 生成 AI がなぜ生まれ、なぜ今これほど注目されているのか |
| 仕組み | どんな原理で動いているのか |
| 技術 | どんなアーキテクチャやモデルがあるのか |
| 製品 | 各ツールの特性・強み・弱み |
こうした基礎を理解しておくことで、自分の業務に照らして「何を任せるか」「何を人が判断するか」を整理しやすくなると思います。
| 判断できること | 内容 |
|---|---|
| 生成 AI に任せる部分 | 自動化や効率化できる作業 |
| 人が判断する部分 | 最終判断や責任が伴う作業 |
| リスク | 誤情報、情報漏えいなどの可能性 |
生成 AI は便利な一方で、誤った情報を出力することもあります。
また、入力したデータの扱いによっては、情報漏えいやセキュリティの問題につながる可能性もあります。
こうした特性やリスクも理解したうえで、自分の業務に照らして「どこまで任せるのか」「どこから人が判断し、何に責任を持つのか」を決めることが重要だと感じています。
ここまでで、「活用する状態」に進むための方針が整理できました。
次は、自分なりのロードマップを考えてみます。
5.自分なりの生成 AI 活用ロードマップ
今回のロードマップのゴールは、生成 AI の仕組みや特徴を理解し、業務で任せられる範囲を判断しながら活用を始められる状態になることです。
また、「使ってはいるものの、活用できている実感がない」と感じている方でも、そのまま試せるようにまとめています。
このゴールに向けて、3ステップのサイクルで学習と実践を進めていきます。
このロードマップは筆者自身がこれから試す予定の学習・実践プランです。
進める中で内容や順序が変わる可能性があります。
Qiita で適宜記事化していくので、参考情報として見ていただければ嬉しいです。
ステップ① 基礎理解
- 目的:生成 AI がどんな仕組みや技術で成り立っているのかを理解し、活用の土台を作る
- 方法:生成 AI パスポート試験の学習と受験
- 狙い:生成 AI の特徴やリスクを理解し、適切な使い方を考えられるようにする
ステップ② サービス理解
- 目的:社内で使える生成 AI ツールを中心に、それぞれの特徴・強み・弱みを理解し、どんな作業に使えるのかを把握する
- 方法:学習サイトや社内外の活用事例で学習
- 狙い:業務の中で「どのツールをどう活かせるか」の感覚をつかむ
ステップ③ 実践
- 目的:①・②で得た知識をもとに、生成 AI と業務の両方の特性を踏まえて、任せられそうな作業を実際に試してみる
- 方法:特定業務を生成 AI 主体で進める
- 狙い:作業効率化や自動化を体感し、「活用する状態」に近づく
ステップ間の補完
学習や実践で得た知識は、以下の方法で補完・定着させます。
- アウトプット:学んだことや気づきを Qiita に書いてまとめる
- 日常業務での継続利用:日常業務で生成 AI を使いながら、やり方やプロンプトを少しずつ改善する
- 最新情報のチェック:新しいツールや活用例を随時確認して、役立ちそうなことを取り入れる
STEP①〜③を繰り返しながら、これらを実施することで「使用する状態」から「活用する状態」に近づけようと思います。
6.おわりに
今回、「生成 AI を毎日使っているのにモヤモヤする」原因は整理できました。
基礎を押さえつつ試すことで、「使用する状態」から「活用する状態」へ進む中で、このモヤモヤは解消に向かいそうです。
生成 AI は日々、急速に進化しています。
だからこそ、焦って最前線を追うのではなく、自分なりの土台を作りながら生成 AI と向き合っていきたいと思います。
もし「こういう学習や理解の進め方がいいよ」といったアドバイスがあれば、コメントで教えてもらえると嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
We Are Hiring!
