動機

pushするイメージが多くなると、コマンドの実行も面倒である。

ディレクトリアーキテクチャ

Makefileからscriptsディレクトリにあるスクリプトを実行する。
ルートディレクトリに直接スクリプトを置いてもコードは変わらない。

.
├── Makefile
├── scripts
└── terraform

前提

TerraformからECRリポジトリのURLを得る必要がある。
ここでは、terraform outputからURLを取得する。
ハードコーディングしてもよい。

outputs.tf

output "region" {
  description = "AWS region"
  value       = var.region
}

output "ecr-user-url" {
  description = "user ECR repository url"
  value       = aws_ecr_repository.user.repository_url
}

コード

push-image.shを作成する。

push-image.sh

#!/bin/bash

# cd from root dir
cd ./terraform

REGION=`terraform output region`
REGION=`sed -e 's/^"//' -e 's/"$//' <<<"$REGION"`

Terraformのアウトプットには" (ダブルクォーテーションマーク)がついているため、取り除いてやる必要がある。
上のコードでは、TerraformからのouputをREGIONに代入し、改めてダブルクォーテーションを外して再代入している。

このようにして必要な変数を用意したら、イメージをbuild、tagづけ、pushする。
次のコードはマイクロサービスの一つであるuserのイメージをpushしている。

push-image.sh

#!/bin/bash

# cd from root dir
cd ./terraform

PRODUCT_NAME=example
REGION=`terraform output region`
REGION=`sed -e 's/^"//' -e 's/"$//' <<<"$REGION"`
ECR_USER_URL=`terraform output ecr-user-url`
ECR_USER_URL=`sed -e 's/^"//' -e 's/"$//' <<<"$ECR_USER_URL"`

# back to root dir
cd ../

aws ecr get-login-password --region $REGION | docker login --username AWS --password-stdin $ECR_USER_URL
docker build . -t $PRODUCT_NAME-user -f ./build/package/docker/user/Dockerfile
docker tag $PRODUCT_NAME-user:latest $ECR_USER_URL
docker push $ECR_USER_URL

なお、aws ecrコマンドを実行するには、.aws/credentialsにアクセスキーなどが必要である。
これがない場合はaws configureで作成しよう。
Dockerfileのファイルパスやタグは適宜書き換えてほしい。
docker loginのusernameはAWSのまま変えてはいけない。
あなたのユーザネームを使うわけではないので注意しよう。