後輩に説明するのにググったけどあんまりいい説明がなかった。

ポイント

この謎を解くための前知識。

図解

例文

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga")
hoge
-bash: ecoh: コマンドが見つかりません

例文

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga") > /dev/null 2>&1

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga")

これは流石に分かるとおもうので説明は割愛。

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga") > /dev/null

冒頭に書いたとおり、> は 1> の省略形である。
つまり標準出力(1)の出力先を変えたことになる。

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga") > /dev/null 2>&1

冒頭に書いたとおり、2>&1 は、標準エラー(2)の出力先を標準出力(1)と同じ場所にするである。

したがって、図のとおり出力先は /dev/null となる。

例文

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga") 2>&1 > /dev/null

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga")

例1.と同じ。説明は割愛。

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga") 2>&1

冒頭に書いたとおり、2>&1 は、標準エラー(2)の出力先を標準出力(1)と同じ場所にするである。

標準出力(1)、標準エラー(2)ともに出力先はもともと「コンソール画面」である。
ここで標準エラー(2)の出力先を標準出力(1)と同じ場所にするということは、出力先を「コンソール画面」にするということ。
つまり何も変っていない。

$ (echo "hoge" ; ecoh "fuga") 2>&1 > /dev/null

冒頭に書いたとおり、> は 1> の省略形である。
つまり標準出力(1)の出力先を変えたことになる。

このとき標準エラー(2)については出力先を変更していない。
よって上記図のとおり標準出力(1)のみが /dev/null に出力され、
標準エラー(2)についてはコンソール画面に出てしまう。

ということである。