はじめに
Raspberry Pi Zero 2 Wを手に入れたので備忘録としてこの記事を作成しました。
目次
- はじめに
- 1. 購入品
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2. OSをmicroSDカードに書き込む
- 2-1. Raspberry Pi Imagerのインストール
- 2-2. OSイメージの書き込み - 3. Raspberry Pi Zero 2 Wを組み立てる
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4. SSH接続設定 (公開鍵認証)
- 4-1. ローカルPCでの設定
- 4-2. Raspberry Pi側での設定 - 5. SSH接続
- 6.まとめ
1. 購入品
まずは、セットアップに必要なものをリストアップします。
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microSDカード (8GB以上推奨)
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microSDカードリーダー
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電源アダプター (USB Type-C、5V/2.5A以上推奨)
(↓↓↓初心者にはあったほうが楽かも↓↓↓) -
mini HDMI to HDMI ケーブルまたは変換アダプター
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USB OTG ケーブル
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USBハブ
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キーボードとマウス
2. OSをmicroSDカードに書き込む
ここでは、Raspberry Piの公式OSである「Raspberry Pi OS」をmicroSDカードに書き込みます。
2-1. Raspberry Pi Imagerのインストール
まず、OSを書き込むためのツール「Raspberry Pi Imager」をPCにインストールします。
補足: Raspberry Pi Imagerは、公式が提供しているOS書き込みツールです。
2-2. OSイメージの書き込み
- PCにmicroSDカードをセットし、Imagerを起動します
- **「OSを選ぶ」**から「Raspberry Pi OS (32-bit)」を選択します
- **「ストレージを選ぶ」**で、microSDカードを選択します
- **「次へ」**をクリック、設定を編集するをクリックして、ユーザー名、パスワード、ホスト名、SSHなど設定しておきましょう
- ** 「書き込み」**をクリックして完了です
3. Raspberry Pi Zero 2 Wを組み立てる
microSDカードの準備ができたら、いよいよ本体を組み立てていきます。
| 手順 | 説明 |
|---|---|
| 1 | 書き込みが完了したmicroSDカードを、Raspberry Pi Zero 2 Wの裏側にあるスロットに差し込みます。 |
| 2 | mini HDMIポートにケーブルまたはアダプターを接続し、モニターに接続します。 |
| 3 | USB OTGケーブルを本体のmicro USBポート(データ通信用)に接続し、そこにUSBハブを接続します。 |
| 4 | USBハブにキーボードとマウスを接続します。 |
| 5 | 最後に、電源アダプターを本体の電源用micro USBポートに接続します。 |
電源接続で起動するため電源を最後に接続してください。
4. SSH接続設定 (公開鍵認証)
より安全な公開鍵認証でSSH接続するための設定です。
4-1. ローカルPCでの設定
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SSH保存用ディレクトリの作成
鍵を管理するための専用フォルダを作成します。
mkdir -p ~/.ssh/raspberrypi -
公開鍵と秘密鍵の作成
ssh-keygen -t rsa保存場所:
~/.ssh/raspberrypi/id_rsaを指定。#入力後保存場所を聞かれるので1で作成した保存用フォルダを指定する Generating public/private rsa key pair. Enter file in which to save the key :/Users/[UserName]/.ssh/raspberrypi/id_rsa後は飛ばしてOK
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Raspberry Piへの公開鍵の転送
scpコマンドで公開鍵を転送します。scp ~/.ssh/raspberrypi/id_rsa.pub [UserName]@[IP]:~ -
SSHクライアント設定ファイル (
.ssh/config)の編集このファイルを編集しておくと、接続が簡単になります。
Host [接続名] HostName [RasberryPi-IP] User [UserName] IdentityFile [秘密鍵のパス]~/.ssh/raspberrypi/id_rsa Port [ポート番号] IdentitiesOnly yes #SSH認証 PasswordAuthentication no TCPKeepAlive yes
| 設定項目 | 意味 | 解説 |
|---|---|---|
Host |
エイリアス(接続名) | この設定の識別子です。この名前でコマンドを打つだけで、以降のすべての設定が自動的に適用されます。 |
HostName |
接続先ホスト名/IPアドレス | 実際に接続するRaspberry PiのIPアドレスまたはホスト名を指定します。 |
User |
接続ユーザー名 | SSH接続時に使用するユーザー名です。 |
IdentityFile (/Users/[UserName]/.ssh/raspberrypi/id_rsa |
秘密鍵のパス | 公開鍵認証で接続する際に使用する秘密鍵の場所を指定します。これにより、パスワード認証を使わずに接続できます。 |
Port |
ポート番号 | SSHサーバーが通信を待ち受けているポート番号です。デフォルトの22番から変更している場合に指定します。 |
IdentitiesOnly yes |
鍵の限定 | この設定では、IdentityFileで指定された秘密鍵のみを使用します。これにより、接続試行の無駄をなくし、セキュリティと接続速度を向上させます。 |
PasswordAuthentication no |
パスワード認証の無効化 | このホストへの接続ではパスワード認証を禁止し、公開鍵認証のみを許可します。これはセキュリティを大幅に強化するための重要な設定です。 |
TCPKeepAlive yes |
接続維持 | 接続がタイムアウトしないように、定期的に通信を行います。長時間の接続を維持したい場合に便利です。 |
以上でローカルPC側の設定は終了
4-2. Raspberry Pi側での設定
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公開鍵の保存と権限設定
転送した公開鍵を正しい場所に移動し、セキュリティのため権限を変更します。
# sshファイルの作成 sudo mkdir ~/.ssh# 先ほど作成させたフォルダーに公開鍵を移動 sudo mv ~/id_rsa.pub ~/.ssh/authorized_keys"authorized_keys"ファイルが生成される。
(Remote-SSHで「Permission denied」や「key is invalid」などのエラーが出た為、下記のようにしましたが不要かも)# /home/kenny/.ssh ディレクトリとその中のすべてのファイルの所有者を [UserName] に変更 sudo chown -R [UserName]:[UserName] /home/[UserName]/.ssh # .ssh ディレクトリのアクセス権を「所有者のみが読み・書き・実行可能」に設定 sudo chmod 700 /home/[UserName]/.ssh # authorized_keys ファイルのアクセス権を「所有者のみが読み書き可能」に設定 sudo chmod 600 /home/[UserName]/.ssh/authorized_keyssshd_config をターミナルで編集
VSCodeのRemote-SSHでRaspberry Piに接続した状態で、ターミナルを開く
1.SSHサーバー設定ファイル (
sshd_config)の編集パスワード認証を無効にし、ポート番号などを変更します。
sudo nano /etc/ssh/sshd_config以下の項目を編集します。
Port [Port番号] PubkeyAuthentication yes PasswordAuthentication no編集後、SSHサービスを再起動します。
sudo systemctl restart sshd
これでSSH接続できるようなりました。
5. SSH接続

Remote-SSHから接続ボタンを押下げるとパスワードレスで接続が実行されるようになり、SSH接続が成功します。
6. まとめ
これで、Raspberry Pi Zero 2 Wの初期セットアップは完了です!
ネットで設定方法を調べると色々なアプローチがありちょっと苦戦しましたが、とりあえず接続できるようになりました。
参考サイト






