ついに日本リージョンで解禁!Copilot StudioでGPT-5が利用可能に
導入
これまでCopilot Studioでは一部リージョンに限られていたGPT-5の利用が、ついに日本リージョン環境でも解禁されました。
「より自然な表現」「文脈理解の精度向上」「最新情報への対応」など、実務での活用に直結する強化が盛り込まれており、市民開発や業務改善の現場におけるAIエージェント開発がさらに進化します。
本記事では以下を紹介します:
- GPT-4oとGPT-5の出力比較
- Copilot Studioでの設定手順
- GPT-5の強みと注意点
結論
日本リージョンのCopilot StudioでもGPT-5を選択可能になったことで、より高精度かつ自然なAIエージェント開発が可能になりました。
ただし、コストや応答速度など考慮すべきポイントもあるため、用途に応じた切り替えが重要です。
解決策(実装手順・コード例)
1. GPT-4o vs GPT-5 出力比較
以下は同じプロンプト「新入社員向けに業務改善ハッカソンをわかりやすく説明してください」に対する出力の比較です。
GPT-4o
- 説明は丁寧だが、やや教科書的で硬い表現
- 比喩や例が少なく、直感的に伝わりにくい
- 長い文になりがちで要点がぼやけることも
GPT-5
- 表現が自然で口語に近い
- 「文化祭の準備に似ている」といったニュアンス豊かな比喩を提示
- 文脈を踏まえて要点を整理しており、説明がシンプルかつ直感的
👉 実務Tips: 社内説明資料や研修向けエージェントでは、GPT-5の表現力が圧倒的に有利。
2. Copilot Studioでの設定方法
GPT-5への切り替えは非常に簡単です。以下の流れで操作します。
- Copilot Studio にアクセス
- 左メニューの 「設定」 を選択
- 「生成AI」 をクリック
-
「モデル切替」 で
GPT-4o→GPT-5を選択 - 保存して完了
👉 ハマりポイント:
- 環境によっては「管理者権限」が必要な場合あり
- 既存の会話フローは自動でGPT-5に切り替わらないため、影響範囲を確認してから反映することを推奨
結果 / 効果
- 自然な会話体験:利用者が「人と話している感覚」に近づく
- 精度の高いニュアンス理解:あいまいな指示にも意図をくみ取って回答
- 文脈保持力の向上:長い会話でも流れを失わずに続けられる
- 最新情報対応:より幅広い知識ベースにアクセス
GPT-5の強み(追加スライド用)
| 観点 | GPT-4o | GPT-5(強化ポイント) |
|---|---|---|
| 表現力の自然さ | やや硬い、定型的 | 人間らしい口語表現、柔らかさ |
| ニュアンス理解 | 単語レベルで解釈 | 背景・文脈を踏まえた解釈が可能 |
| 文脈保持能力 | 数ターンで途切れることあり | 長い会話もスムーズに保持 |
| 最新情報対応 | 一部範囲で制限 | 最新知識やケースに幅広く対応 |
デメリット・注意点
- コスト増:トークン単価がGPT-4oより高い場合あり
- 応答速度:若干遅延するケースがある
- 環境依存:一部古いフローや軽量Botにはオーバースペックの可能性
👉 実務Tips:
社内QAや知識検索BotにはGPT-4o、重要な対話体験が必要な研修エージェントや顧客向けエージェントにはGPT-5、と用途に応じて併用するのがベスト。
学び・まとめ
- 日本リージョンでもCopilot StudioでGPT-5が使えるようになった
- GPT-5は自然さ・文脈理解・最新情報対応で大きく進化
- ただしコスト・応答速度の注意が必要
- 用途ごとのモデル使い分けが成功の鍵
