降水ナウキャストについて
気象庁が公開する降水ナウキャストは、過去の降水量および1時間先までの予報です。データ形式はXYZタイルですが、時点ごとに別のURLが振られるため時系列表示が容易ではありません。そんなことが簡単に出来るQGISプラグインがあったら便利だなと思い思い立って作りました(トータル10時間くらい)。
NowcastTool
※さっき公式リポジトリにアップロードしたので、承認されるまで多少時間がかかります(長くて2,3日)。
公式リポジトリでダウンロード可能になりました。QGIS上からインストールする事ができます。
このQGISプラグインを使えば、各時点のタイルの表示やアニメーション表示を簡単にできるようになります。冒頭のGIFアニメはこのプラグインを活用して作ったアニメーションです。
注意
- 非公式のソフトウェアです、このプログラムに関してデータ配信元である気象庁様に問い合わせはしないでください
- タイル画像の配信方式などは予期せずして変更される可能性があり、その場合このプラグインは使えなくなります
使い方
プラグインをインストールすると、ブラウザにNowcastTool
という雨雲アイコンの項目が追加されます。
QGIS起動時に自動で気象庁が配信しているナウキャストの時系列情報を取得し、NowcastTool
以下にアイテムが追加されます。取得する時間範囲は、デフォルトで3時間前~1時間後です。過去データの取得範囲は変更可能です(後述)。
1時点のタイルをマップに表示
各時点のアイテムをダブルクリックもしくは右クリック「マップに追加」とすると、地図画面に表示されます。
アニメーション表示
NowcastTool
以下に存在する全時点のタイルを、QGIS3.14以降の基本機能であるTemporalController
でアニメーション表示が行えるよう設定したうえで、マップへ追加します。
ブラウザのNowcastTool
を右クリックしてアニメーション表示
をクリックして実行します。
TemporalControllerの使い方の説明は割愛します
https://www.youtube.com/watch?v=-feo9urzCj4&t=119sなどを参照してください。
過去データの取得範囲設定
ブラウザのNowcastTool
を右クリック、設定
をクリックして設定画面を開きます。
5分刻みで1200分前~180分前
まで指定することができます。上限の1200分に特に意味はないので、要望などがあれば見直します。
->最大が5340分っぽかったので、そこまで設定出来るようにしました
終わりに
- 思い付きのわりに結構使い道があるプログラムになった気がする
- QGISプラグインはこういうかゆい所に手を届かせるのが得意です、かゆい所をどうにかしたい方はご相談ください、お仕事待ってます:)
参考