はじめに
MapLibreの多くのプロダクトのうち、主要な3件ーGL JS、Native、Martinの、2025年の1年の変更点で気になったものを列挙していきます。
GL JS
https://maplibre.org/maplibre-style-spec/layers/#color-relief-color
- Globe周りが安定
- WebGL2へ移行
-
refreshTiles()でタイルの再読み込みが可能に -
type=hillshadeのメソッドが増えた -
type=color-refliefで段彩図 global-state- 内部で利用されていた
coveringTiles()関数が公開された - Time Control API(frame perfectな動画を出力したいというモチベーションから実装されている)
- glyphsが必須ではなくなった
- MapLibreTiles(MLT)のサポート
今年はGL JS、およびStyle Specの変更がアツいです。特に、どう作ればいいのかわかりづらいglyphsがなくてもラベルを表示できるようになったことは、かなり利便性を高めると思います。
Native
- Metal/Vulkanへの移行
- MapLibreTiles(MLT)のサポート
あんまり触らないのであんまり語れない感。。
Martin
https://github.com/maplibre/martin/releases/tag/v0.18.0
- v1.0.0に到達
- リッチなWebUI
- [unstable] MapLibre Styleのサーバーサイドレンダリング
- [unstable] Cloud Optimized GeoTIFFによるラスタータイル配信
結構前からwatchしているMartinがv1に到達ということで、めでたい!Styleのサーバーサイドレンダリングは気になります。chiitilerがいらない世界が来るか?
ただMapLibre Nativeがコアであることは変わらないので、劇的に性能差が出るとかいうことはないでしょう。chiitilerがサーバーレス環境・ゼロコンフィグを軸としているように、Martinならではの強みがあるものと思います。
