この記事はK4e Linux Distros Advent Calendar 2025の十五日目の記事です
概要
極限まで無駄をそぎ落とした超軽量デスクトップ志向Linux
- 系統: 独自系(Damn Smallからのfork)
- パッケージマネージャ: tce (.tcz)
- リリースタイプ: 固定リリース(メジャーバージョン単位で更新)
- 想定用途: 超軽量デスクトップ、レスキュー用途、組み込み検証
Tiny Core Linuxとは
Tiny Core Linuxとは極限まで軽量化されたデスクトップ志向のLinuxです。Tiny Core LinuxのLive環境の大きさはGUIなしのベースシステムが17MB、GUIありのものでも23MBととんでもなく軽量。Ubuntuのインストーラが約4GBであることを考えるとありえないくらいの軽さです。
Tiny Core Linuxは最小のLinuxカーネル+最小のinitシステムで構成されています。
また、ルートファイルシステムをメモリに常駐させることでディスクI/Oを減らし、高速な動作を実現します。
Tiny Coreの驚異的な点はこれほど軽量でありながら、GUI環境も使うことができる点です。最少ビルドのXorgと独自のウィンドウマネージャであるFLWMを用いて軽量なGUI環境を実現しています。
エディション
Tiny Core Linuxには大きく3つのエディションがあります。
Core
GUIなしのベースシステムです。サーバや自分でGUI環境をカスタムしたい人におすすめのエディションです。
TinyCore
有線ネットワークによるネットワーク接続が可能なGUI付き環境を提供するエディションです。
CorePlus
Wi-Fiによる無線接続機能やus以外のキーボード対応などその他OSをして使う際に必要な機能を追加したバージョンです。CorePlusが用意されていればこれを使うのが一番問題が起きないと思います。
CorePlusが用意されていないCPUアーキテクチャもありますが、TinyCoreに自分で拡張をインストールすることができるので、問題はありません。
動作確認
動作確認していきます。公式HPのダウンロードページからダウンロードできる.isoはx86向けなのでページ下の"Other Ports"からダウンロードします。TinyCorePure64-currento.isoを選びます。
Grub画面。
- tc
- tcw
- core
- corew
から起動モードを選べます。
tc
GUI環境が起動します。さらに拡張を起動時にRAMへ展開するため、より動作が高速になります。
tcw
GUIが起動しますが、拡張を起動時に展開しません。メモリが極限な環境で使います。
core
GUIなしのCLIのみの状態で起動し、拡張をRAMにロードします。サーバやコンテナで動作させるときはこれを使います。
corew
CLIのみで拡張をRAMにロードしません。最小動作構成で、トラシュー時の切り分けに使えそうです。
今回はtcを用いて起動します。
起動時環境
Appsアプリで追加アプリをインストールします。
初回起動時にミラーを検索します。
neofetch
Appsアプリでneofetchをインストールできます。
Puppyよりもはるかに軽量です。
webブラウザ
webブラウザとしてfirefoxがインストールできます。
Nightly 128.2です。一年前のNightlyバージョンのfirefoxです。
ちゃんと動きそうです。
operaもインストールできましたが、うまく動きませんでした。
LibreOffice
LibreOfficeもインストールできそうです。
2021年のバージョンでした。
日本語入力に関して
最新のv16.2において過去存在したらしいfont-japanese.tczやibus-mozc.tczといった日本語関連のパッケージが存在せず、追加パッケージによる日本語化ができなくなっているようです。
現在Tiny Core Linuxの日本語環境を作成するのは困難ですが、パッケージ作成などで我々がコントリビュートする余地が残っているという考えもできます。
インストールはHyperVの自環境ではうまくいかなかったため今回は省略します。
Puppyと同様にFrugalインストールができるようです。tc-installというアプリを用いてインストールを行います。
まとめ
極限まで無駄をそぎ落とした超軽量デスクトップ志向Linux
今回はTiny Core Linuxを紹介してみました。現在のリッチなマシンリソースにおいては強みを生かすことはできませんが、x86すら対応を切るディストリビューションが多い中で20年前のマシンでも動作するTiny Core Linuxは古いマシンの復活という点で役に立ちそうです。同じようなLinuxであるPuppyも徐々に大きくなっていってるので...。
明日はOpenSUSE Tumbleweedを紹介します。












