通常Postmanを操作する際には手軽なWebアプリを使うケースが多いと思います。Webアプリには3つのエージェントが存在しており、以下のような違いがあります。
ローカル開発環境に安全にクレデンシャルなどを保有するVaultの機能(以下の記事参照)やHTTP/2でのリクエスト送出等を考慮すると一番多機能なデスクトップエージェントの利用が推奨されています。
https://qiita.com/KameMan/items/e91ceafd52cb208fe1b0
一方でPostmanでは可能であればWebアプリではなく、デスクトップアプリの利用を推奨しています。この場合Webアプリで切り替えなどが必要であったエージェントの選択が不要になります。
https://learning.postman.com/docs/getting-started/basics/about-postman-agent/
Postman デスクトップアプリ
https://www.postman.com/downloads/
から自己解凍実行形式のファイルをダウンロードインストールが可能になっています。
インストール後初回起動時に認証が求められますが、いつもどおりPostmanへのログインに使っているものを入力すればあとはいつもと同じ見慣れた画面が起動します。
このアプリにはプロキシ機能が付いており、ブラウザではないネイティブアプリからRESTAPIコールする際の通信をキャプチャさせることが可能です。
ちなみにブラウザからRESTAPIへの通信であれば、Postman Interceptorという機能を用いれば、Postman Webアプリを使うことで簡単に通信のキャプチャが可能です。
https://qiita.com/KameMan/items/32b3d8a4fe079efcc965
さっそくやってみる
まずはPostman デスクトップアプリ画面下部でプロキシの起動
を選択します。
次にプロキシセッションの開始
ボタンを押します。通信へ介在を行うためのTLSルート証明書のインストールが求められますのではい
をクリックします。
暫く待つと以下のように端末から出ている通信をキャプチャしてくれます。
個別の通信履歴をクリックするとCollectionが出来上がりますのであとは保存
をクリックすればいつでも再現が可能です。
ローカル環境にすでにプロキシが入っている場合
この手順ではPostman デスクトップアプリ自体をProxyとして利用しましたが、環境によってはすでにProxyが設定されている場合があります。
この場合以下の手順でPostmanデスクトップアプリにそのProxyを利用させることが可能です。画面上部の歯車アイコンをクリックします。
設定
をクリックします。
プロキシ
をクリックします。
認証付きプロキシを利用している場合はこのチェックをオンにすることで自動で認証してくれます。
OSのプロキシ設定を読み取り連携する場合は以下のトグルをオンにするだけです。
一方手動入力の場合はカスタムプロキシ設定のトグルをおんn以下で設定を行います。
例えば社内向け通信等一部宛先の通信にはプロキシを用いない場合、除外設定も可能です。
システムプロキシとカスタムプロキシ
以下のように両方を同時にオンにすることも可能ですがその場合、システムプロキシ設定は無視されカスタムプロキシ設定が優先されます。