iOSアプリ開発におけるファイルの役割を理解する

はじめに

iOSアプリ開発では、データの保存場所を適切に選ぶことが重要です。適切な場所へのファイル格納ができていないとリジェクトの原因になる可能性があるので、今回はファイルシステム構造やディレクトリの役割を調べてみました。

iOSのファイルシステム

iOSアプリのファイルシステムは、サンドボックス構造と言い、各アプリケーションが専用の領域を作成し、その領域でのみ操作が可能であり、他のアプリやシステム全体に影響を与えないように設計されています。

以下はアプリがアクセス可能なディレクトリです、それぞれの役割を見てみましょう。

├── Documents/
├── Library/
│   ├── Application Support/
│   ├── Caches/
│   ├── Preferences/
├── tmp/

Documents

ユーザーが保存したファイルやエクスポートデータなど、ユーザーが利用可能なコンテンツを保存するフォルダです。
iTunes と iCloud によってバックアップされます。

Library

- Application Support

アプリで生成されたログなどのデータファイルが保存されます。
iTunes と iCloud によってバックアップされます。

- Caches

キャッシュデータが保存されます。
iTunes と iCloud によってバックアップされません。

- Preferences

UserDefaultsのようなアプリ固有のファイルが含まれています。
iTunes と iCloud によってバックアップされます。

tmp

アプリ起動中に使用される一時的なデータが保存され、アプリが起動していない時に削除される可能性があります。
iTunes と iCloud によってバックアップされません。

おわりに

各ディレクトリの役割を正しく理解し、適切な場所にファイルを保存しましょう！

参考文献