概要
- いつも通りネットサーフィンをしていたら、Zenn の記事を発見。
チームを壊す「ブリリアントジャーク」とどう向き合うか―スクラムマスターとしての実践と学び― - 読んでみると、「あ~~~これうちの職場にもいたわ~~~」と大共感。
マネージャー視点での対処の仕方にも学びがありました。
本記事では、逆に「被害を受けた側」の心持ちと、「こうすればよかったのかな」という振り返りを記します。
本編の前にブリリアントジャークの解説(By GPT-5)
- 意味: 技術は超優秀だけど、協調性のない言動でチームを壊す人。
- なぜ問題: 心理的安全性が下がって発言が減る、生産性が落ちる、離職・知識の属人化が進む。
- ありがちな行動例
- 攻撃的なレビュー: 人を否定、揚げ足取り。「なんでこんなこともわからないの?」
- 会議の独占/割り込み: 他人の話を遮る、結論を急いで対話を潰す。
- 知識の囲い込み: 自分だけが触れる設定・スクリプトを秘匿。
- ルール軽視: ワーキングアグリーメント(ルールや約束事)やレビュー規約を守らない。
補足(早期シグナルの例):
- 発言が特定の人に偏る、PRコメントが刺々しい、レビュー滞留が増える
- 相談が減り、裏チャンネルや陰口が増える
過去を振り返ろう
登場人物紹介
- かぐや
1年半ほど設計書づくりの作業を別の場所でやって自社に戻ってきた。
実装なんか新人以来で、上司に「心配」と事前に相談。 - Aさん
うちの会社と10数年付き合いのあるベテラン協力社員。
現場の上司たちの評判はいいが、他所の現場で働く人たちからの評判は低い。
ここから本編
忘れもしない数年前の4月。自社に戻ってきて、他の人たちと開発環境を作り、
「これからどんな作業をするんだろう」と思っていた矢先、Aさんに言われた一言。
Aさん:3月までいた人の実装を引き継いでやってくれない?
かぐや:いいですよ、でもどんなところまで実装は終わってるんですか?
Aさん:進捗表に90%って書いてるからあと少しじゃないのかな?
かぐや:え?何が終わってるか把握してないんですか?ちなみに引き継ぎとかって…?
Aさん:ん?3月は忙しかったからそんなこと把握してないし引き継ぎなんてしてないよ^^
かぐや:????????????????????????????????????????
この時点でこの職場終わってる!!!!!って思いました
まだこの時点では「軽い違和感」でした。ここからあった出来事を端的に挙げます。
その後に起きたこと
-
進捗表を見ながら「いつ終わるか」を執拗に聞かれる。
問題点を話しても「期限は期限だから」と言われ、何にもならない進捗確認が続く。 -
明らかにAさんの言っていることがおかしいのに、
「設計の作業してるときにそんなことも勉強してこなかったの」と言われる。 -
気分で、笑顔で話を聞くときと、イライラしながら話を聞くときがある。
なるべく報告しないで隠すことが増える(悪循環)。 -
進捗管理をしているのに、実装などを一切理解しようとしないため、相談事もできない。
-
Aさんがミスしても絶対に謝らないどころか、逆ギレをする。
逆にこちらがミスしたときは、鬼の首を取ったかのごとくネチネチ攻撃してくる。 -
進捗確認の順番を覚えきれないのか、毎回自分だけ忘れられていた。
(年もあるからマジで忘れてたっぽい…と解釈するしかない) -
周りに人がいるなか、メンバーの陰口を言う。
心身への影響
- 繰り返すうちに不眠症が悪化。週3回(日・月・火)眠れない日々が続き、メンブレ。
- 「次にミスしたら辞める」という謎のガンギマリ状態で仕事をし、納期は乗り切る。
- 流石に相手にできんと思い、上司に相談。
- 案件を変えてもらい、毎日スヤスヤ寝られるように戻る(これ大事)。
後から分かったこと
- 上司に相談したときの衝撃の事実。
実はAさん、私が自社に戻る前から新人や若手に同じようなことをし続け、何人も辞めさせていた。 - 「なぜ契約を切らないのか?」と当時は思ったが、
これまでの会社への貢献・信頼、そして「切ると仕事が回らなくなる」不安から、決断できないのだろうと想像。 - 他の上司にAさんの話をしたときに評判が悪かった理由も、ここで腑に落ちた。
下の立場から考える対策は
- 心理的安定を高めるために、マネージャー側が目を配り仲介し、ときには直接注意する
→ 状況・行動・影響を事実ベースで共有し、約束を「書いて」合意する。 - ブリリアントジャーク特有の言動をし始めたら警戒する
→ 早期シグナル(刺々しいレビュー、割り込み、属人化)をログする。 - 自然と雑談や相談がしやすい風通しの良い職場を作る
→ 相談のハードルを下げる仕組み(定期1on1、オープンドア、匿名フォームなど)。
以上、3点。単純だけど、とても大切。
いま同じ状況の人へ
- 正直、あなた一人で解決することはできません。
しかし、そのまま真っ直ぐ進み続けるのは危険です。 - 逃げてもいい(私は逃げました)。逆に、改善のために戦うのもいい。
どちらも「正しい」。そのときの自分の体力・支援状況・環境で選べばいい。
一番大事なこと
やばいと思ったときに、最低限「動けるだけの体力」と「気持ち」を残すこと。
これが尽きる前に、誰かに助けを求める・環境を変える・休む。どれでもいいから手を打つ。
まとめ
- ブリリアントジャークは“優秀さ”で見過ごされがちだが、チームと個人の健康を静かに蝕む。
- 事実で記録し、早めに共有し、約束は書いて合意する。
- 被害側の最優先は「心と体を守ること」。助けを求めていいし、逃げてもいい。
締めの言葉
今日も仕事を頑張っているあなたへ。
折れそうなときは、まず自分を守る選択をしてほしい。
あなたが悪いわけじゃない。環境を整える責任はチームと組織にもあるから。
今日、明日少しでも多くスヤスヤ出来ることを応援しております!