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AWS ALB スティッキーセッション メモ

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スティッキーセッションとは

  • ロードバランサーがクライアント状態を管理するために使用する情報。
    • ロードバランサーを用いて負荷分散を行う場合に、セッション管理を行うWebアプリなどで毎回同じサーバーにアクセスさせるために利用する。

AWS ALBのスティッキーセッション

  • AWS ALB(Application Load Balancer)ではCookieを利用したスティッキーセッション機能を利用することができる。
  • 次の2種類のスティッキーセッション機能を提供している。

期間ベースCookie

  • ロードバランサーが生成した Cookie (AWSALB) を使用し、ターゲットグループ内の同じターゲットにリクエストをルーティングする。

  • フロー

    1. ロードバランサーは、クライアントから最初のリクエストを受信した際、リクエストをターゲットにルーティングし、AWSALB という名前のCookie を生成し、ターゲットからのレスポンスにセットする。

      • ターゲットに関する情報をエンコードしてCookie を暗号化し、クライアントへの応答に Cookie を含める。
    2. クライアントは 、AWSALBCookie を含めて後続のリクエストを行う。

    3. ロードバランサーは、 Cookieを含んだリクエストを受信し、同じターゲットにリクエストをルーティングする。

      ss_alb.png

アプリケーションベースCookie

  • アプリケーション側で生成した独自のCookieをALB設定に指定し、そのCookieを使用して、ターゲットグループ内の同じターゲットにリクエストをルーティングする。

    • 期間ベースよりもより柔軟なセッション維持が可能。
  • フロー

    1. ロードバランサーはターゲットグループ内のターゲットに最初のリクエストをルーティングする。

    2. ターゲットは、ロードバランサーで設定したCookieと同じアプリケーションCookieをレスポンスに設定する。

    3. ロードバランサーは、ターゲットからアプリケーションCookie を受信すると、持続性情報をキャプチャする新しい暗号化されたアプリケーションCookieを生成する。

    4. クライアントは、両方のCookieをセットして後続のリクエストを行う。

    5. ロードバランサーは、アプリケーションCookieを復号し、設定した持続期間が有効かどうかを確認する。その後、Cookie内の情報を使用して、ターゲットグループ内の同じターゲットにリクエストを送信する。

      ss_app.png

AWS CLIでの設定

  • 期間ベースCookie

    aws elbv2 modify-target-group-attributes --target-group-arn ARN --attributes Key=stickiness.enabled,Value=true Key=stickiness.lb_cookie.duration_seconds,Value=time-in-seconds
    
  • アプリケーションベースCookie

    aws elbv2 modify-target-group-attributes --target-group-arn ARN --attributes Key=stickiness.enabled,Value=true Key=stickiness.type,Value=app_cookie Key=stickiness.app_cookie.cookie_name Value=my-cookie-name Key=stickiness.app_cookie.duration_seconds Value=time-in-seconds
    

参考情報

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