はじめに
SQLを書けなくても、自然言語でデータに問いかけるだけで即座にSQLが生成され、分析・変換できる。 FivetranとCensusの統合により、業務ユーザーもデータユーザーになれる世界が現実になりました。
1. そもそも何が変わるのか?
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背景:SQLが書けないとBIツールや分析チームに依存し、現場での即時対応が難しい。新規データセットや分析を試すたびに遅延が発生し、アジリティが低下します。
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解決策:Censusと連携した自然言語インターフェースにより、例えば、「open opportunitiesがあるアカウント」などの自然文を直接投げるだけで、SQLがAIによって自動生成されるようになりました。しかも、生成されたSQLやデータ変換処理は、お客様の環境内(APIキー+メタデータ利用)で完結し、データの外部流出はありません。
2. AI Columnsによるデータ強化を自動化
- SQL生成に続き、生成されたデータ — つまり “生成されたデータセット” に対して、さらにAIでの変換・エンリッチが可能に。
- 具体的な例:
- 営業案件の「インテント分類」
- コールノートの「要約」
- LinkedInから取得した「職種の補完」
- 特に、LLM(OpenAI、Claude、Geminiなど)を使った AI Columns による分類・補完が、データウェアハウス内で安全かつスケール可能に自動実行**されます。
- 重要なポイント:すべてのAIロジックは倉庫や利用環境のセキュリティ/ガバナンス下で実行され、必要に応じて機能の無効化も可能です。
3. メリット整理
現場・現場ユーザーへのメリット | エンジニア・管理者へのメリット |
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SQLスキル不要でデータを自力で操作・分析可能 | メタデータのみ外部AIと共有、データセキュリティ維持 |
アドホックな分析が容易になり現場の自走性が向上 | ガバナンス・ログ・管理下でのAI実行が可能 |
自然言語によりデータ探査の敷居が大幅に下がる | AI処理は倉庫内実行、依存先も制御可能 |
データスキルに関係なく“データスーパーユーザー”へ | 機能オフも簡単、構成・安全性も担保済み |
4. 実現技術のポイント
- APIキー+メタデータのみ外部処理:実際のデータ(行・列)は外に出ず、安全性を保ちながらAI推論可能。
- LLMの活用:OpenAI, Anthropic, Gemini などを後ろに使い、柔軟かつ文脈的なSQL生成とデータ変換。
- ガバナンス対応:アクセス制御、監査ログ、機能のオン/オフ機構が用意されており、企業運用でも安心。
意訳のため正確な情報は以下を参照してください。
参考リンク
- Unlock AI-powered SQL with Fivetran and Census
https://www.fivetran.com/blog/unlock-ai-powered-sql-with-fivetran-and-census