XIAO ESP32S3ボードでLEDを点滅させるプロセスと、遭遇したエラーの解決方法をまとめます。
# XIAO ESP32S3 LED点滅プロジェクト
このプロジェクトでは、Seeed Studio XIAO ESP32S3ボードを使用してLEDを点滅させる方法を説明します。
## 準備
1. XIAO ESP32S3ボード
2. USB Type-Cケーブル(データ転送対応)
3. Arduino CLIがインストールされたPC
## 手順
1. XIAO ESP32S3ボードをUSB Type-Cケーブルでコンピュータに接続します。
2. 以下のコードを`XIAO_ESP32S3_Blink.ino`ファイルとして保存します:
```cpp
const int LED_PIN = 21; // XIAO ESP32S3の内蔵LED
void setup() {
Serial.begin(115200);
pinMode(LED_PIN, OUTPUT);
}
void loop() {
Serial.println("LED ON");
digitalWrite(LED_PIN, HIGH);
delay(1000);
Serial.println("LED OFF");
digitalWrite(LED_PIN, LOW);
delay(1000);
}
- Arduino CLIを使用してコードをコンパイルします:
arduino-cli compile --fqbn esp32:esp32:esp32s3 XIAO_ESP32S3_Blink
- コンパイルしたコードをボードにアップロードします:
arduino-cli upload -p /dev/ttyACM0 --fqbn esp32:esp32:esp32s3 XIAO_ESP32S3_Blink
- シリアルモニターを開いて動作を確認します:
arduino-cli monitor -p /dev/ttyACM0 -c baudrate=115200
トラブルシューティング
- コンパイルエラー: arduino-cliが正しくインストールされていることを確認してください。必要に応じて、ESP32ボードパッケージを更新します:
arduino-cli core update-index
arduino-cli core install esp32:esp32
-
アップロードエラー:
- USBケーブルがデータ転送に対応していることを確認します。
- 別のUSBポートを試してみます。
- ボードが正しく認識されているか確認します:
arduino-cli board list
-
LEDが点滅しない:
- ピン番号が正しいか確認します(XIAO ESP32S3では通常21番ピンがLEDに接続されています)。
- ボードの電源が入っているか確認します。
-
シリアル出力が見えない:
- 正しいボーレートを使用していることを確認します(115200 bps)。
- USBドライバが正しくインストールされているか確認します。
注意点
- XIAO ESP32S3ボードは、一般的なESP32S3ボードとは若干設定が異なる場合があります。必ず
esp32:esp32:esp32s3
のFQBNを使用してください。 - ボードによっては、アップロード時にブートローダーモードに手動で入る必要がある場合があります。その場合は、BOOTボタンを押しながらRESETボタンを押し、その後BOOTボタンを離します。
以上の手順とトラブルシューティングを行うことで、XIAO ESP32S3ボードでLEDを正常に点滅させることができます。エラーが発生した場合は、エラーメッセージを注意深く読み、適切な対処を行ってください。